Shaudow の『日本人と自然災害6』  838年7月5日~862年

                                                     2019.06.13  H・A・笑童

 

人間は生まれてきてはいけなかったのだろうか

神は悲しみを与えるために私たちを創造したのだろうか‥‥

その答えは自然と接する日本人の生き方にあった

そして、やはり日本人は昔から日本人そのものであった

 日本人は、多くの自然災害を経験し学習することによって、自然と

共生することを学んだ。そしてその経験から得たものを後世に残して

いる。しかし、現代を生きる私たちはそれに気付いていない

 

発生年月日

和暦

名称

被害・その他

838年7月5日

承和5年

伊豆神津島大噴火

 

839年7月

承和6年

出羽鳥海山噴火

 

840年9月

承和7月

阿蘇山

神霊池枯渇

841年2月

承和8年

信濃地震

『続日本後紀』糸魚川―静岡構造線断層帯、762年と同じ。

841年5月3日

承和8年

伊豆地震

『続日本後紀』、北伊豆断層帯、

*1000年周期で繰り返しており、この後1930年に活動。

850年11月27日

嘉祥3年

出羽国地震

『日本三代実録』。震源は酒田衝上断層群、M 7.0

*震源地、マグニチュードとも同じで、死者726人をだした庄内地震が1894年に起こっている。

851年

仁寿1年

京都群発地震

年10回から11回の揺れ

852年

仁寿2年

京都群発地震

年10回から11回の揺れ

853年

仁寿3年

京都群発地震

年10回から11回の揺れ

854年

斉衡1年

京都群発地震

年6回の揺れ

855年

斉衡2年

京都群発地震

2回の揺れの後に奈良の地震。この年に計17回。

855年5月

斉衡2年

奈良地震

東大寺大仏の仏頭落下。『方丈記』にも「昔…」とあり。

*奈良盆地東縁を走る奈良盆地東縁断層系が震源と考えられるが、京都と奈良の断層の連動の可能性もある。

856年

斉衡3年

京都群発地震

年24回

*3回目の地震は鳥羽・伏見で家屋や仏塔の倒壊とあり、京都と奈良を結ぶ伏見桃山付近の活断層が震源か?

856年8月

斉衡3年

伊豆七島噴火

安房国(房総半島)で黒い雨と1㎝の火山灰。

858年

天安2年

京都群発地震

年間7回の揺れ

859年

貞観1年

京都群発地震

年間5回の揺れ

860年

貞観2年

京都群発地震

年間14回の揺れ

861年

貞観3年

京都群発地震

年間8回の揺れ

862年

貞観4年

京都群発地震

年間19回の揺れ

*特に後半は9月4回、10月2回、11月大震1回、12月2回。

 この年、疫病退散、災害除去の儀式として京都神泉苑で御霊会を挙行。

*その後も地震、噴火、疫病など収まることなく869年の御霊会が祇園祭の起源とさ  れている