先日、私の誕生日があった
平日は家族が揃う時間が遅くなるからと
前倒しで休日に旦那が私をお気に入りのケーキ屋さんへ連れて行ってくれて一緒にケーキを選んだ
みんなでバースデーソングを歌ってロウソクを吹き消しお祝いをした
私が育った家庭では必ず家族揃って豪華な食卓を囲んで祖父が用意してくれた大きなケーキにロウソクを立て
バースデーソングを歌いながらお祝いをするのが恒例だった
プレゼントも貰うのが当たり前だと思っていた
旦那は裕福な家庭で育っているのに家族で誕生祝いをした記憶がないらしい
ケーキもプレゼントの用意もなく
誕生祝いをしたことがないと言っていた
だから旦那は義両親の誕生日を祝わないし、他の行事も何もしない
私は旦那と不倫問題で揉めるまでは義両親の誕生日、母の日、父の日に合わせて花や服、ケーキを用意していたけれど
あれ以来、義両親には何もしなくなった
両親には変わらず贈り物を続けている
今回の母の日は高級肉とカーネーションの鉢植えをプレゼントした
嬉しそうに笑う母の顔が見られて良かった
本当に愛情いっぱいに大切に育ててもらったから
ただ感謝の気持ちを伝えたい、そう思える
義母には...
そんな気持ちは沸かない、それはきっと旦那も
結婚してから否定ばかりされてきたことを思い出した
私たちは結婚後、家を建てる目途がつくまで私の実家に住むことを決めた
部屋が空いていたし、義両親は義弟と家を建てた後だった
義母にそれを伝えると
どうして婿養子でもないのにあっちの家に住まなきゃいけないの?
そこまでしてお金を貯めたいなら(私)ちゃんが仕事を辞めずにもっと稼げばいいのよ
と言ったらしい
そのくせに長男、次男を保育園に入れるときは
可哀想に、まだ小さいのにねぇ
と言われた
保育園に子どもを預けて置いていく母親の気持ちも知らないくせに...
子どもが体調を崩して同僚に迷惑を掛ける肩身の狭さ
外せない会議で授業参観に出席できなかったときの子どもたちへの申し訳なさ
いろいろなことを抱えながら頑張っていた
私は結婚を機に仕事をやめた
旦那の稼ぎで暮らせないこともなかったけれど、結局は自分は稼いでいないからとお金を使うことに遠慮してしまうのが嫌で長男が1歳を過ぎた頃から働き始めた
高給取りの義父の稼ぎで悠々と暮らしてきた専業主婦の義母と価値観が合わないのは仕方のないことだけれど
祖父母、両親が共働きでバリバリ働く女性を見て育った私には家庭を持っても女性が働くのは当たり前のことだった
母も祖母も男性並みに稼いでいて対等に接する夫婦を見て育った私には義両親の関係の方が違和感があった
かかあ天下で家事も育児も協力する両親とモラハラ夫でそれに尽くす専業主婦の義両親
私と旦那が持っていた家庭に対するイメージもそもそも違っていたのだ
モラハラ気質のある義父の言いなりで暮らしてきた義母
別れたいと思ったことがあっても1人で生きてはいけないから離婚することはできなくて我慢するしかなかった、男性並みに稼いでいる(私)ちゃんのお母さんが羨ましいわ
と言われたことがあった
義母は義父の悪口ばかり言うくせに、まるで家政婦のように気を休めることなくあれこれ世話を焼いている
旦那は幼い頃から仕事で疲れた義父に八つ当たりをされ喧嘩ばかりで泣いている義母の姿ばかりを見てきたと言っていた
だから旦那にとっては女性が泣くのを見るのはトラウマになっているのかもしれない
自分が悪いのではなくても私の涙を見ると一瞬固まって焦って泣き止ませようと必死になる
昔からそうだった
義母の悪口の聞き役として育った旦那は今でも義父を嫌っている
そのくせ義母は高級ラインの化粧品を使い、昔から美顔器を使い、美容皮膚科に通い
趣味や旅行には好きなようにお金を使い良い暮らしをしてきた
大人になってからの旦那は、そんな矛盾を感じるようになると義母も嫌うようになり親子関係は良好とは言えなかった
初孫として長男が生まれてから、その関係性が少しずつ良くなっていったように思う
旦那は、仕事人間でほとんど家に居なかった義父のような父親にはなりたくないと言っていたのに
自身も趣味に明け暮れ家庭を顧みず、不倫当時はモラハラをして経済的DVまでした
今の旦那は義父とは違った家庭的な父親として過ごせていることでも気持ちが充実しているのかもしれない
土日には家族でレジャーを楽しんで、平日は子どもたちの送迎の時間を気にしたり良き遊び相手、相談相手として接してくれている
義父と同じように暮らしてきた当時の自分を振り返って、とてつもない後悔と反省をしたのだろう
気の利く良き夫にも変わった
強い母を見て育った私は強くなり過ぎて、父親の手本がなかった旦那は親になりきれなかった
互いが不満に思っていたのは自身も変わりたかった部分だった
直すべきだと思ったからそれぞれに努力をした
自分の生い立ちにあるくすぶった部分を克服することも夫婦の関係を良いものにしていく要素の一つなのは間違いない