子どもたちが中高生になり予定が合わずに夫婦2人で出掛けることが増えた
その道中、車内で話していて下ネタになったり子どもがいたらできないような会話になることがあった
そんな時間を過ごすようになったことで
旦那とはこの手の話を全くしなくなっていたことに気づいた
子どもが生まれ、親として暮らしていく中で互いに男女ではなく父親として母親としての姿しか見せなくなり
交際中にしていたようなくだらない会話はなくなっていた
生活を共にすれば気が進まなくても、しなければならない話が当然出てくる
子どものこと、両親のこと、お金のこと、仕事のこと
色気も何もない話ばかりになるのは当たり前で、時間に余裕のない夫婦ならば尚のこと
責任やプレッシャーも伴い顔を突き合わせるのも嫌になることだってあるだろう
夫婦なんてそんなもの
家族になれば愛は情に変わっていく
関係が変わるのは仕方がない
結婚してからの私には、そういう思いが少なからずあった
当時、その変わっていく関係に旦那がどんな思いを抱えていたかなんて考えたこともなかったけれど
旦那とまた恋人同士のような関係に戻ったからこそ気づいたことがたくさんあった
ほとんどの男性は結婚してからも生活はそれほど変わらない
外に出れば夫でも父親でもない、ありのままの自分で関わることができる相手がいる
同僚、趣味の仲間、同級生...
結婚して子どもが生まれ幸せなはずなのに、そんな毎日を変わり映えのない日常として捉えてしまった人が何かのきっかけで自分自身も忘れてしまっていた男としての感覚を思い出し
欲望のままに自分の思い通りにできる女が手に入れば
それは、さぞかし刺激的なことだろうと思った
育児中の母親の周りは、子の母として関わる人たちがほとんどだから
外で働く旦那さんと家庭を守る奥さんとで互いへの気持ちや感覚にズレが生まれるのも分かるような気がした
だからと言って不貞行為は許されることではないけれど、男女に分かり合えない部分があるのは仕方がないのではないだろうか