当たり前だけれど、私は旦那の不倫とだけ向き合って生活していたのではない
浮気の疑い、離婚の話、モラハラ、経済的DVの当初は頭の中がそのことだけに占領されてしまいボロボロの精神状態だったのは確か
それでも徐々に気持ちを立て直せたのは2011年頃から夢中になっていたアーティストのおかげ
母が韓国歌手のファンであり、私もその影響を受けてライブに出掛けるうちに母が好きな歌手の後輩グループを好きになった
気持ちに余裕が出てからはコツコツと勉強を続けていた韓国語の日本語訳をつけた動画を作りSNSに上げることや仲間を増やすことにも熱心になっていた
そして気の合う同世代の主婦の友達ができ、新大久保へ頻繁に足を運んでは食事をしたり私の世界も広がっていた
子どもたちは実家に預けて、私も用が済むと実家へ向かいそのまま泊まった
好き勝手に暮らしている旦那には私が出掛ける予定や、どこで何をしているのかは一切言わなかった
実家に預けた子どもたちを迎えに行って0時を回って帰宅することもあった
そんな日は旦那は決まってリビングにいて、こちらを気にするそぶりはあったけれど何も言われることはなかった
言えるわけもない
この頃の私は職場での立場が変わり、収入が大幅に増えていた
責任のある立場になって自分が決断しなければいけない場面が増えたことで日が経つ毎に自信がついた
実家は近い、それなりに生活していける収入も得られるようになった
私はまだ若い、これから何だってやれる
旦那と今すぐに別れたっていい
そう思えるようになったことで気持ちにゆとりを持てた
そのおかげもあって気持ちが行ったり来たりする旦那を咎めることもなく上手くやり過ごせていたのだと思う
私が経済的に着々と自立して、旦那に干渉されない自分の世界を広げていくことで
旦那にとっても別れに向かっていく私たち、家族を失う未来が段々と現実味を帯びていったのではないだろうか