不倫は絶対にバレてはいけない
そのスリル・罪悪感が刺激となり通常のカップルよりも一層、脳内にドーパミンが分泌されるらしい
ドーパミンは快感・喜びを感じさせるホルモン
その作用で不倫相手に好意を持っているという錯覚に陥るのだ
そして不倫相手の言葉に洗脳され愛し合っていると感じるようになり、周りが見えなくなる
より幸福感を得るため、強い快感を求めるようになる
やがて有り得ない言動を繰り返す
脳が求めているのはドーパミンなのに相手を求める愛情だと錯覚してしまう
これがシタラリ状態
薬物中毒者と同じ、何を言っても真面な人間の声など届かない
そのラリった人間を否定した私は悪で
自分と同じようにラリった頭で全てを肯定してくれる女は善
離婚の話が出たあの頃から旦那の中の私は敵で、女は味方
話しが通じるわけもなかったのに
サレラリが訪れた頃の私は旦那を取り戻したかった
その一心でモラハラ、経済的DVの辛さにも耐えた
旦那の言動を否定することもしなかったし、女と別れるように訴えることもしなかった
サレラリから目覚めた私が落ちぶれていく旦那に抱いたのは嫌悪感
面倒なことから目を背け、私と子どもたち家族3人の暮らしに焦点を当て問題をそのまま放置し手放した
そんな中、旦那とMの関係も徐々に変わっているように感じた
2人が出会ったころは互いが組むことになった種目だけに力を入れていた
そのうち旦那もMも別の種目に重点を置くようになった
出場したい試合が違ってきたり、練習時間が合わなくなったり
結果が出なければ言い合いにもなっただろう
近隣の大会では優勝続きだった2人が勝てていた相手に負けた日があった
そこで撮られていた入賞記念の写真のMは、とんでもなく不機嫌な顔をしていた
気の強い女に見えた
女の本性が見え隠れする中で旦那の気持ちが揺らぎ始めたのだろうか