次男の七五三があり旦那にも同行してもらった
リビングに飾ってある長男の七五三の写真の私たちは幸せ家族だったから
次男にも家族写真を残してあげたいと思い、お参りの前に写真館へ行った
緊張した次男が上手く笑えなくて撮影は思うようには進まなかった
そのうち長男が次男の近くに寄ると自然と笑顔になることに気づいたスタッフさんの提案で兄弟2人の撮影に切り替えた
長男の着付けでまた時間が掛かったけれど次男の普段通りの笑顔が撮れた
長男は私にとっても有難い存在だった
ママが大好きだよ
そう言って自分が抱っこしてもらうのではなく私の頭をその小さな胸に抱いて慰めてくれるような優しく頼りがいのある子
父親に相手にされない寂しい日々を支え合ってきた兄弟
長男にはパパとのたくさんの思い出や家族の幸せな記憶があるから変わっていく私たちの姿を見て、とてつもない寂しさを感じてきたのではないだろうか
パパがいてくれなくなって自分も寂しいからこそ、次男が寂しくないように代わりに世話を焼いて一生懸命に可愛がってくれたのだ
いつもそばにいてくれた兄は次男にとってどんなに心強い存在なのだろう
子どもたちを見守りながら、そんなことを思った
予定の時間を大幅に過ぎて神社へ向かうと段々と旦那の機嫌が悪くなった
まだ?もういいだろ
俺、用事があるんだけど
こんな時間になると思わなかった
神社に着くと旦那はずっとスマホを確認しながら時間を気にしてばかり
こちらには目も向けずに1人でどんどん先を歩いて行ってしまった
せっかくの御祝いなのに私と子どもたちは小走りでそれを追いかけ忙しなく神社を後にした
長男の七五三は両家の親も揃って皆が笑顔で、しつこいぐらいに写真を撮って晴れの日を御祝いしたのに
この日の旦那は心ここにあらずで、お参り中の写真を撮ってくれることもなかった
残ったのは写真館で撮ってもらった偽物の笑顔の家族写真と私がお参り中に慌てて撮った子どもたちの写真だけ
家族との予定を済ませるためにメンヘラ化した女を宥めるのに必死だったのだろうか
旦那はこちらに歩み寄るような態度を見せながらも2人はまだ終わってはいないようだった
家族と過ごそうとしてみたり、自分の都合で出掛けてしまったり
Mとの関係が面倒なものになっているのは分かっていたけれど
十数年後の離婚に向かって、ただ夫婦を続けているだけの私が言いたいことは何もなかった