翌日、私はまるで当てつけのように1人で必死になって

自分と子どものベッドを移動した

 

 

ベッドが移動されたことに気がついた旦那は驚いていた

 

旦那にとっても売り言葉に買い言葉だったんだろう

 

今日からこっちで寝るんだ?

 

そうしろって言われたから

 

あぁ...

 

 

「ひどいことを言ってごめんね」

 

こう言えたら良かった

 

 

「そんなつもりじゃなかった」

 

こう言ってくれたら良かった

 


どちらからも折れることができなかった

 

 

今は分かる

 

別々に寝たかったんじゃない

 

育児のストレスを旦那にぶつけてしまっていただけ

 

ただ疲れていた

助けて欲しかった

労いの言葉が欲しかった

育児の大変さを分かち合って共感して欲しかった

 

嫌いになったんじゃない

 

本当の原因は違うところにあった

 

素直な気持ちを話せたらどんなに良かったか

 

 

でも当時の私には分からなかった

 

家事育児を手伝ってくれないのに、いつも好き放題に出掛けているくせに

 

生活に疲れ果てているこっちの気も知らないで

自分勝手に抱こうとする旦那が憎い気持ちもあった

 

 

別の部屋で寝られるなんて清々する

 

そんな風にさえ思っていた