親には詳しく分かってから連絡しようと思っていました。

初めてクリニックを受診してから約1ケ月。
実家に電話すると母親が出ました。

「もしもし、お母さん?」
「みかん?電話かけてくるなんて珍しい~。どうしたん?」

母親の声を聞いた途端涙が出てきました。

「わたしね、卵巣に腫瘍があって、悪性の可能性が高いんやって…」
「え!?」

母親も動揺していましたが、手術のことを伝えると、やはり地元でやってもらいたい、と。
市立病院が近くにあるけど、今は婦人科にいい先生がいないかもしれないので、病院関係に詳しい叔母(父の妹)に聞いてみるわ。後でまた電話するからね。クヨクヨすられんで!と励まされました。

その後すぐ折り返しがあり、やはり市立病院は今はいい先生がいないとのこと。
実家から離れているけど県内にがん専門の病院があるから、そこがいいんじゃないかって。
叔母の知り合いでそこで治療して今は元気に過ごしている人もいる、とのこと。

わたしも、実家から近いというだけの市立病院で手術するのは不安でした。
本当はこっちの病院で手術したかった。
偏見かもしれないけど田舎で年に数回しか手術しないような病院より、何十回とこなしている都会の病院のほうがより良い治療を受けられるんじゃないかって。

でもがん専門の病院なら症例も多く扱ってるだろうし体制も整っていそう。
まだ悪性って確定したわけじゃないけど、もし悪性であってその後治療が必要になった時も安心して治療が受けれそう。
もしこっちで手術した場合、母親も働いてるから長くお休みは取れないだろうし、母一人で電車移動とかは無理だろうなあ、とか色々考えて、やっぱり地元のがん専門病院で手術することに決めました。