見たくない、聞きたく無い事ばかり。
あの子が笑っている顔が、なんだか妬ましくなる。
楽しそうにしているね、今日も。
でもどうして、人に見せる必要があるのだろうか?結局は、そういうことなんだと思う。
今日は何を食べたか。
今日は運動したのか。
ジムに行ったのか。
痩せたのか、太ったのか。
そういう事を事細かに投稿する側。それを見る側。
どちらもどちら。
何に振り回されているのか、分かっていない。でも、いつも振り回されている感じがする。
認められたい、賞賛されたい、褒められたい、注目されたい!!!
承認欲求の塊肉。それ故に苦しんでいる。毎日息が苦しくなる。
でも、自分で自分を認められるほど、何かに没頭できているわけではない。
この気持ちを消費できる吐き口がない。
だから、知らない誰かに縋るしかないのは、
恥ずかしいことなの?
羨ましい。あの子が羨ましい。
痩せて綺麗になって、私が欲しいものを全部手に入れて、
ニコニコ笑っている。
比較、比較、比較、自己否定。
今日だって、肩に力が入ってしまう。
見られたくない。知られたくない。気づかれたくない。
私は、いい奴でいたい。
あの子のことなんて気にしていない。
私は呪われている。
"痩せるだけじゃ足りない。ダイエット成功では意味がない"
病気に逃げている。分かっている。そこが私の安全地帯だから。
ただ、ひたすらにやるしかない。もう私には、選択肢なんてさほど与えられていない。
あぁ、食べたい。食べたい。食べたい。
繊細さを諦められない。違和感を無かったことにどうしてもできない。
そう叫ぶ自己放棄もできない。
だから、踊る。
踊るしかない。
だから、書く。
書き続けるしかない。
だから、歌う。
たとえ届かなくても。
何かを消費し続けるだけでは、落ちていく。
気持ちも、運も、向上心も、生命力も。
こっち側の人間であれ。
世界は、優しくない。シナリオ通りには捲られない。
0か100かの思考しかできないのなら、
魅せ切るか、隠し切るか。だ。
不器用なほど、不完全なものほど、予想外であり、大事故であり、
消失であり、誕生であり、命である。
完璧さに囚われたものには、見えない景色がある。
見落としてしまったものを、拾うように、
今日も意味の分からないことを書いている。