1968年に公開された、マイク・ニコルズ監督の「卒業」です。
主演は、ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロスです。
大学を卒業したばかりの前途洋々の若者ベンジャミン
(ホフマン)は、祝賀パーティの席で知り合った中年女性
ロビンソン夫人(バンクロフト)と逢瀬を重ねることになる。
だが彼女の娘エレン(ロス)が現れた事で、その関係は
崩れていく。親の勧めで不承不承エレンとつきあっていた
ベンジャミンは、次第に彼女に惹かれていったのだ。
しかし、そんな若い二人に嫉妬したロビンソン夫人は、
ベンジャミンとの関係を娘にぶちまけてしまう……。
ニューシネマ全盛の時代だからか、妙にリアルな肌触りを
持った青春映画で、その生々しさはストーリーだけでなく、
各キャラクターにも及んでいる。ホフマン、ロスの若い二人も
好演だが、中でも、有閑マダムのロビンソン夫人に扮した
A・バンクロフトの存在感は強烈。
『サウンド・オブ・サイレンス』、『ミセス・ロビンソン』など
サイモン&ガーファンクルの唄うメロディもいい雰囲気で、
60年代後半に青春を過ごした人間にはバイブルのような
作品でもある。
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この映画はすぐに学校から観賞禁止映画に指定されました。
劇中にある、数箇所のシーンが不適切だという理由からです。
今、考えれば実に馬鹿らしい話ですが、当時はそういう時代
でした。
しかし、真面目な中学生だったわたしは学校にばれないよう
に見に行きました。そして一気にこの映画の魅力に取り付か
れてしまいました。ストーリーは難しくてよく解りませんでしたが
キャサリン・ロスの美しさ。映画の中で流れるサイモン&ガーフ
ァンクルの数々の素晴らしい歌。
とくに「スカボロフェアー」、「ミセス・ロビンソン」、「4月になれば
彼女は」などは最高でしたね。すぐにS&Gが好きになりました。
家に帰ってすぐにギターの練習を始めたのは言うまでもありません。
そして、クライマックスの教会のシーンは純情だったわたしには
強烈でした。心を揺さぶられましたね。
窓を叩きながら「エレーン!! エレーン!! エレーン!!」と叫ぶシーンは
今も心に深く残っております。そして二人で手を取り合って逃げる
シーンなどはわたしの心を躍らせましたね。 行けー!!! ぐぉっー!!!
わたしもいつか、「まさみー!!! まさみー!!! まさみー!!!」と叫びながら
彼女を奪いさり、二人で幸せになることを夢見ています。ぐわっしー!!!!!
チャンチャン