今日は彼女の誕生日。♪ルンルン♪ 彼女の部屋で二人だけの誕生パーティ。♪ルンルン♪
心ウキウキ! 胸ドキドキ! 脈拍バクバク! 心臓ドクドク!
おれの彼女は女優の○○○ちゃんに似ていて、とてもチャーミング。その上、ナイスバディ。ウーン。
そのすべてが、今夜、おれのものに・・・。ウフッ (^3^)-☆ (^3^)-☆
・・・彼女の手料理を食べながらワインなんか飲んで、いいムードになった時に・・・ ガオッー!! ガブリ!! グワッシー!!
初めて入る彼女の部屋。いや女の子の部屋。いい匂いがする。これが女の子の匂いだー! ウヒョー!
プレゼントを渡し、まずはビールで乾ー杯ー! 高まる欲望を抑え、下心を悟られないように、またまた乾ー杯ー! またカーンパーイ! ( ̄ー ̄)フッフッフッ
テーブルの上には彼女の手料理がずーらーり・・・・・・うん???・・・・・・????・・・・・・???????
ーーーーーーーこれは・・・何????--------
以前は牛肉と呼ばれていたと思われるような、木炭と見紛うばかりの黒い物体が???
その隣りには、世間一般でスープと言われているであろう、ムラサキ色の液体がなみなみと注がれた皿が???
そして、サラダボールにはレストランで野菜サラダとして売られているであろう、図鑑にも載っていないような緑色の植物が???
今まで20数年、生きてきたが、初めて見たものばかりだ。・・これは、これは、ひょっとして、
*************宇宙人の食べ物じゃないのか!!!!!**********
で、誰が食べるの??? おれ??? ホント??? いや??? 神様ー!!!!!!!
ゴクリと生唾を飲んだ。チラリと彼女を見た。
たくさん食べてね。って、これを食うの??? おれが???
しかし、ここで彼女の機嫌を損ねたら、おれの夢が・・・野望が・・・いや、欲望が・・・。
お父さん、お母さん、先立つ不幸をお許しください。 グスン。
スープ?を一口飲んだ。 グハ!(゜o゜(☆○=(-_- )ゲシッ
冥王星までぶっ飛びそー! 舌がしーびーれーたー。
泥水にしょう油とソースを入れて、砂糖と塩を加えマヨネーズで味付けしたような味がする(飲んだことないけど) すかさずビールで消毒する。
おかわりあるよ。って、彼女の指さす方を見た。コンロのステン製のなべが「わたしを全部飲んでね」って囁いている。 ぐわっー!!!!!
次に黒い物体に取り掛かる。口にいれた途端、 グハ!(゜o゜(☆○=(-_- )ゲシッ
銀河系を飛び越えそー! 胃袋が口から出そうになった。またまたビールで消毒。
ビーチサンダルを半焼きにして、ワサビと唐辛子を塗ったような味がする(食ったことないけど)
履きふるしたようなワラジがおれを見つめている。早く、たーべーてー。 ジュワッシュー!!!!!!
口直しにサラダ?に手をつける。 グハ!(゜o゜(☆○=(-_- )ゲシッ
太陽の中に突っ込みてー! 脳がかんべんしてくれと言ってる。今度はワインをゴクゴクゴク。
緑色の紙に世の中のすべての香辛料を降りかけたような味がする(試したことないけど)
今にも葉っぱから虫が這い出してきておれの手を這い上がりそう。 ドンバッシュー!!!!
*****こーのーあーまーおーれーをーこーろーすーきーかー*****
しかし、しかし、ここでやめたら・・・おれの夢が・・・希望が・・・願望が・・・・・・・欲望が・・・・
それらすべてを叶えるためだ。 えーい! おれも男だ。 グワッシッイー!!!!
おれは、ビールとワインで消毒をしながら宇宙料理を食っては飲み、飲んでは食い続けた。そして、残らず平らげた。少し吐きそう・・・グッ! 彼女は上機嫌だ。少し頬がピンク色に染まっている。
待ちに待った、瞬間がやってきた!!! とうとうやってきた!!! ┐(´∀`)┌ ┐(´∀`)┌ ┐(´∀`)┌
今だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
********グルグル、ゴロゴロ、グルピー、グルピー、ゲロゲロ**********
おれの腹の中で宇宙軍とアルコール軍が小競り合いを始めたらしい。これからって言う時に・・・。
ぐそーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
慌ててトイレに駆け込んだ。上と下で大騒ぎだ。これがホントのやけくそだ・・・。なんて突っ込んでいる場合じゃない。彼女が心配して声を掛けてきた。ああ、大丈夫だよ、って、おれってやさしい。グスン。
どうやら、両軍とも休戦状態に入ったらしい。薬をもらうと彼女の横に座った。彼女は眠ってしまった。
今度こそ、チャンスだ。おお神よ。あなたに感謝します。アーメン!!!!!
********グルグル、ゴロゴロ、グルピー、グルピー、ゲロゲロ***********
********グルグル、ゴロゴロ、グルピー、グルピー、ゲロゲロ***********
ぐわっしー!!! とうとう 全面戦争に入ってしまった。・・・おれは這うように秘密の小部屋に座り込んだ。
上と下とで、ワッショイ、ワッショイ。そんなこと言ってる時かーーーー!!!!!!
体重が4~5キロは痩せたように思う。いったいおれは何のために・・・今までがんばったのかー・・・
結局、一晩中、一睡も出来ず、この小部屋で痛みと苦しみと口惜しさと情けなさと格闘しながら朝を迎えてしまった。どっちが勝ったのかは知らないが、おれはこの時、心に強く誓った。
すべてはこの女のせいだー。宇宙料理のせいだー。
*****こーのーうーらーみーはーらーさーでーおーくーべーきーかー****