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あらすじ
四十を前に、突然会社を辞めた娘。映画とギャンブルに依存するダメな父。二人に舞い降りた奇跡とは―。壊れかけた家族を映画が救う、奇跡の物語。

 

ひと言
最近は新しい話題の本がなかなか借りられず、他の人のブログでおすすめの本になっていたこの本を借りた。
最近は気分的に落ち込むことが多いのだが、この本を紹介してもらって、元気をもらえた気がする。
特に映画好きの人には、たまらない本で、私からも絶対おすすめの一冊だ。

 

 

高校生の頃はよく映画館へ映画を観に行った。大阪の難波高島屋の正面のビル(今は「TOHOシネマズなんば」とかいう映画館らしいが)にリバイバルの映画を見せるテアトル銀幕のような名画座(名前は忘れてしまった)があって、1日5回上映(昔は入れ替え制ではなかった)の「小さな恋のメロディ」を2日計10回見に行ったことがある。あの頃は映画雑誌「ロードショー」(2008年に休刊)の女優人気No1がトレイシー・ハイドだったなぁ。「ローマの休日」のオードリー・ヘプバーンも一目惚れだったけど、このトレイシー・ハイドにも一目惚れで夢中だった。
最近はレンタルDVDで映画を観ることがほとんどだが、もし「ニュー・シネマ・パラダイス」が映画館で上映されるなら、絶対観に行こうと思った。

 

 

映画館が滅びないのは、その臨場感こそが、「娯楽」を追求した人類がようやく獲得した至宝だからだ。映画館は一級の美術館であると同時に、舞台、音楽堂、心躍る祭りの現場でもあるのだ。この世に映画がある限り、人々は映画館へ出かけていくだろう。家族と、友人と、恋人と……ひとり涙したいときには、ひとりぼっちで。人間の普遍的な感情、笑いや涙、恐怖や驚きが映画館にはある。ありとあらゆる人生がある。人間が人間である限り、決して映画館が滅びることはない。たまらなく心踊るひとときを求めて、人はきっと映画館に出かけていくのだ。(1)