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あらすじ
10代でプロボクサーを経験したが、所属ジムを訪れた日本ボクシング界のスター選手の練習をみて、才能の違いを痛感し断念、独学で建築家を志す。若き日に国内外の建築物を見て歩く旅を経験。空き地を見付けると設計図を描いて土地のオーナーに売り込んだが、結果は連戦連敗。しかし、何度断られても、尊敬する建築家のル・コルビュジエを思ってへこたれなかった。その後、数々の建築賞を受賞。東京大学の名誉教授も務め、国内では「表参道ヒルズ」「司馬遼太郎記念館」などで話題をさらい、世界の建築現場をまたにかける。
著者独特の人生哲学、仕事への思い、夢を、具体的なエピソードで知ることができる本書は、建築を志す若者はもちろん、もっと無我夢中で生きたい人にオススメです。

 

ひと言
最近はTVにもよく出演されている安藤 忠雄さん。今年の3月、香川県の直島に「ANDO MUSEUM」がオープンというニュースを見たとき、「地中美術館」や「地中の庭」のことも取り上げられていて一度訪れてみたいと思いました。

 

 

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地中美術館(ベネッセアートサイト直島 HPより)

 

 

人間は、歩きながら何かを考える。時には「自分の人生は、これでいいのか」ということも考えます。
(第二章 建築家への道のり)

 

 

子どもの頃によく言われたのは「読み書き算盤ができないとだめだ」と。「読み」というのは、読むことによって哲学を考えるということ。自分の生き方を考える。「書く」というのは、書くことによって自分の考え方を表現するということ。「算盤」というのは、単なる数勘定ではなく人生を計画する、ということです。自分の人生を計画するのに、過去をどう考え、未来をどう考えるか。そのためには、読み書き算盤ができないといけないと思うんです。
(第五章 デジタル時代に思う)