もうすぐ2年目の3月11日を迎える。
2日前の新聞(6日現在、警察庁まとめ)では 亡くなられた方15881名 いまだに不明の方 2676名 
1年前の3月11日では不明の方 3155名。この1年で見つかった479名の方々はご遺族のもとに戻ることができたのだろうか?

イメージ 1


震災のちょうど1年にあたる昨年 2012年3月10日の午後11時からNHK総合で放送された『3月11日のマーラー』というドキュメンタリー番組の録画を、この前久しぶりに観た。

地震が発生した2011年3月11日の夜、すべての交通機関はストップし、電話もつながらない大混乱の東京。東京都墨田区のすみだトリフォニーホールで、イギリス人指揮者、ダニエル・ハーディングを迎えて新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会が行われた。1800の客席が満席になるはずだった、マーラーの交響曲第5番の演奏に集まった観客はわずか105人。それでも舞台の幕は予定通り午後7時15分過ぎに上がった。
大津波が東北を襲ったことを知ったこんな非常事態の中、演奏会を開いていてもいいのだろうか?こんな状況の中、クラシックコンサートを聞いていていいのだろうか?人々の心の葛藤を描いたドキュメントだ。

イメージ 2


Maybe music, amongst the many great achievements of mankind, can help us to try to comprehend
the magnitude and the context of such suffering.
Maybe music can also help us, in the smallest way, to begin to heal.
人間が作り出した偉大な創造物の中で、
恐らく音楽はそうした苦しみの大きさや背景を理解することの助けになります。
また音楽は私たちを癒してもくれるのです。

イメージ 3


先週の土曜日、図書館でマーラーの交響曲5番のCDを2つ借りた。ピエール・ブーレーズ指揮 ウィーン・フィルのと佐渡 裕 指揮のもの。これからは3月11日が来るたびに、あの日を忘れないように、亡くなられた多くの方々を悼んでマーラーの交響曲第5番を聞くようにしたい。
(合掌)