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あらすじ
「母さん死ぬな――」へなちょこ25歳がいざ一念発起!?崩壊しかかった家族の再生と「カッコ悪すぎな俺」の成長を描く、勇気と希望の結晶  商社勤務「経理の鬼」の父が原因で、重度の鬱病に罹った母。入社三カ月で会社が嫌になって退社しブラブラしていた25歳の俺が、名古屋の病院に嫁いだ姉にどつかれて、ある日、ふと目覚めた。もしかして、俺カッコ悪すぎ??そこからへなちょこ若者の成長が始まる。崩壊しかかった家族の再生と、主人公の成長過程を優しく描く、家族愛と希望に満ちた一冊。もちろんベタ甘ラブもあり。不況を生きるすべての老若男女に贈る、大ベストセラー『図書館戦争』『阪急電車』の著者による長編小説です。

 

ひと言
TVドラマをやっているのは知っていましたが、見ていませんでした。図書館でこの本を見つけ、有川 浩さんが原作であることを知り読んでみようと借りました。有川さんらしい元気と勇気をもらえる作品で楽しく読ませてもらいました。有川浩さんだからラブコメはつきものなのかもしれませんが、個人的には最後の【after hours】はないほうがよかったかな。
「新卒、一切お断り。第二新卒、フリーターのみ大歓迎!もちろん採用は正社員!」誠治の作った提案書のキャッチコピーに大悦は声を上げて笑った。(4 元フリーター、働く。)
「心が弱いからじゃないんだよ。心が弱い人が、家族に気づかせて嫌な思いをさせないように、たった一人で二十年も近所の嫌がらせに耐えられるのか?母さんは俺たちのためにずっと一人で耐えてたんだ。二十年俺たちを守って折れた人間を父さんは心が弱いって言えるのか?俺は言えないよ。俺はせめて、母さんがまた笑ってくれるようになってほしいよ」頼むよ、ともう一度請うた声は低くなった。「俺も姉ちゃんも、父さんがそう思ってくれる人だって信じたいんだ。俺たちに父さんのことを好きでいさせてくれよ。ここで『まあこんなところでいいだろう』って言われたら、俺たちもう父さんを好きでいられなくなるんだよ」(5 元フリーター、家を買う。)