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あらすじ
行き場を失った犬や猫を救うため奔走する現役獣医学部生たち。動物だらけのキャンパスライフは、笑いと涙と感動の連続!?「俺が行かないと、あいつらは死ぬ」「でも、このままだと俺が死ぬかも……?」人間のわがままの犠牲になった動物たちと、彼らを必死に救おうとするワカモノたち。青森県十和田でくりひろげられる、涙あり、笑いあり、感動ありの青春奮闘記。実在する大学のサークル活動を描いた実話です

 

ひと言
40年以上も前、野良犬を拾ってきて飼ったことがありました。その野良犬に4、5匹の仔犬が生まれて、1匹を残し段ボールに入れて原っぱに置き去りにしたことがありました。胸が詰まるような思いで、半分泣きそうになりながら読みました。
「そんなに動物の命が大切なら、肉や魚は食べないのか」……。そんなとき部員たちは、少しでも理解してもらえるように言葉をつなぐ。「人間が生きるためには、ほかの生き物の命を犠牲にしなければなりません。でも、それを自覚したうえで、自分たちに救える命があれば可能なかぎり救いたいと思っているんです」納得してくれる人もいるけど、まったく接点を見出せないまま、立ち去っていく人もいる。残念だけれど動物愛護をやるからには、世のなかにはそうした考えの人が少なくないという事実も受け止めなければならない。(第14章 ポッケのきもち)
動物を飼ったら、生涯世話をする! こんなあたりまえのことが、本当にあたりまえになることを心から願って。(おわりに)