イメージ 1 
 
あらすじ
きっかけは、昔読んだ忘れられない本。その本に他の人はどんな感想を抱いたかを知りたくて、伸行はインターネットで本の名前を検索にかける。その中でヒットした一つのサイトが、『レインツリーの国』。そこの管理人であるひとみの感想に興味を引かれ、ひとみにメールを送る。「あなたを想う気持ちに嘘はない。でも、会うことはできません。ごめんなさい」かたくなに会うのを拒む彼女には、そう主張せざるを得ない、ある理由があった……。

 

ひと言
しばらく読んで、以前に借りて読んだことがある本であることに気づきました。(有川さんごめんなさい。こういうことを避けるために、このブログを書き始めたのです)200ページちょっとなのと、2人のメールのやりとりが心地よく読みやすいので、最後までもう一度読みました。「聴覚障害者にしか聴覚障害の悩みや辛さは分からない。だから分かり合うことなどできないと思っていた。だが、他人に理解できない辛さを抱えていることは健聴者も変わらないのだ。その辛さの種類がそれぞれ違うだけで。聞こえるのだから自分たちより悩みは軽いに決まっているなんて、それこそハンデのある者の驕りでしかなかったのだ。……」