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あらすじ
四回ふられても、私はまた、恋をした。五回ふられたって、また恋をするのだろう。なんてことだろう。あんなに手痛い思いをしたというのに――。ある恋が、人生をがらりと変えることもある。こっぴどくふられても、どんなに散々な目に遭っても、いつか立ち直って、仕事に、恋に、真っ直ぐに生きるあなたのための傑作恋愛小説。

 

ひと言
私の好きな作家の一人である角田 光代さんを図書館で借りました。角田さんの本には、はっ とするような名言や心に残るような言葉が作品のなかに散りばめられていて、そういう言葉に出会ったときは、その言葉を噛みしめるように、その前後を何回か読み返しています。いい言葉が多いので1つだけ選ぶのは、難しいのですが、連作短篇集 最後「乙女相談室」の「なんてことだろう。人を思う気持ちというものは、私たちのどんな器官より現金で頑丈なのだ。スキーで大怪我をしたらもう二度とスキーなんかしないだろう。熱湯でやけどをおったら、その痛みが熱湯に近づくことを避けさせるだろう。大量の酒を飲んで急性アルコール中毒になったらもう二度と一気飲みなんかしないだろう。でも、私たちはいつか恋をする。骨折よりやけどより急性アルコール中毒より、手痛い思いをしたというのに。」にします。