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あらすじ
中道良太25歳。涙もろくて純情で、でも根っから「いまどき」の男子でもある若き小学校教師が地方都市の名門公立小学校を舞台に縦横無尽の大活躍!! 教室から脱走してしまう子、先生間のパワーハラスメント、自宅に放火した少年、到達度試験によるクラス競争。各章でリョウタ先生が奮闘する。泣けるほどリアルで、痺れるほどみずみずしい教育&青春小説。

 

ひと言
私の好きな作家の一人である今年初の石田衣良さんの作品で、あとがきで衣良さんが言っているように、読み終わった後はまさに漱石の「坊っちゃん」のような爽快感が残る作品でした。Ⅰ 四月の嵐 の中の「強い人は、弱い人の気もちを考えてあげなくちゃいけない。弱い人は自分を変えられないし、相手の気もちになることもできない。だから、先に気がついたほうが、相手のことを守ってあげるんだ」「ぼくがおとうさんを守るの?」「そう。……」というリョウタ先生の言葉が心に残りました。