しばらく台湾へ出かけておりましたので更新が止まっておりましたが、本日より再開します。
台湾の写真が整理できるまでの間はその他の国の交通の情報などを配信します。
今回は香港と中国を結ぶ過境バスより、文錦渡口岸へ向かう路線を紹介します。
文錦渡口岸は比較的マイナーなイミグレーションで車での行き来が中心ですが、その分比較的空いており、羅湖口岸が混雑する時間帯の迂回路などに活用できます。
いくつかの駅などから文錦渡口岸へ向かうバスは出ていますが、今回は最もメジャーな上水廣場発のバスを利用しました。上水廣場はMTR東鐵線の上水駅前にあるバスターミナルです。
乗り場にはポールも立ち、係員も常駐していますので間違えることもないと思います。
乗車前に乗り場の係員より切符を購入します。文錦渡口岸までの運賃は大人20香港ドル(約280円)です。
車両はハイデッカー車両で、シートピッチは狭いですがリクライニングもあります。
とはいえ、上水から文錦渡口岸までは20分とかからず到着しますので、これでも十分すぎる設備です。
バスは10分ほど客待ちをして上水廣場を発車。運行間隔は20~30分おきとなっていますが、実際の所は一定数乗客が集まればそれより短い間隔で出しているように見えました。
バスターミナルを出ると少しだけMTR東鐵線の線路と並走しますが、すぐに離れていきます。
バスは人家のない場所へ進んでいきます。
文錦渡口岸周辺は禁区と呼ばれるエリアで、中国~香港間を渡るなどの正当な理由がない場合の立ち入りには許可証が必要な場所となっていますので、住んでいる人も少ない所です。
バスは15分ほどで文錦渡口岸に到着します。
バスは検問所の脇にある降車場へと入っていきます。
乗客は降車場で全ての荷物を一度持っており、イミグレーションで香港の出境手続きを受けます。
バスはその間に先の乗車場へと移動し、イミグレーションの先にある乗車場より乗ってきたバスに再び乗車します。
なお、当然ながらイミグレーション等は撮影が禁止となっています。
香港側のイミグレーションと中国側のイミグレーションは境界を挟んで別の建物になりますので、バスでこの境界を渡って中国側のイミグレーションへと移動します。
羅湖口岸などと同様に境界には川が流れており、この川にかかる橋を渡った先に中国側のイミグレーションがあります。
川を渡ると中国側のイミグレーションに到着。ここで上水から乗ってきたバスとはお別れとなり、再び全ての荷物を持ってバスを降車します。
今度は中国側の入境手続きを受け、パスポートにスタンプを押され晴れて中国へ入ることができます。
中国側は特に立ち入り禁止というエリアではなく、普通に一般道などが通っています。
文錦渡口岸から道を渡ってすぐの所にある高速バスターミナルからは恵州方面などの高速バスも出ているほか、路上にあるバス停からは羅湖行きの路線バスも出ています。このほか、深圳地下鉄の文錦駅も徒歩圏内にありますので、中国へ入ってしまえば交通の心配はほぼありません。
文錦渡の高速バスターミナルなどは今後取り上げていく予定です。
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