跨境全日通 皇崗口岸→旺角(鴉蘭街) | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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今回は皇崗口岸の香港側の交通手段を紹介します。

 

 

皇崗口岸の中国側イミグレーションを通過すると、大きなバスターミナルに出ます。

ここには香港側各地へ向かうバスが発着しています。この場所は厳密には中国本土側の領土になるものと思われますが、右ハンドルのバスが次々と発着し、既に気分は香港にいるようです。

こちらからは尖沙咀、旺角、錦上路、屯門、湾仔、荃湾など、香港側の至る所へ越境バスが運行されていますが、今回はその中でも特にメジャーな「跨境全日通」のバスを利用してみました。同社の越境バスは最大10分おき程度と高頻度で運行されており、24時間オープンの皇崗口岸に合わせて、旺角行きや湾仔行きのバスは終夜運行を行っています。

 

「跨境全日通」のバスは錦上路行き、湾仔行き、旺角行きの3路線がありますが、今回は尖沙咀に帰るため、旺角行きのバスを利用してみました。

時間帯により運賃は変わりますが、日中の時間帯は片道39香港ドルとなります。支払いには現金のほか、オクトパスカードも使えます。オクトパスカードで支払った際も切符が発行されますので受け取ることを忘れないようにしましょう。

 

バスは基本的にハイデッカー車が使用されます。皇崗口岸の中国側イミグレーションでは大体は1台が待機しており、乗客が集まるか一定時間が過ぎると発車するようになっています。

 

 

車内は補助席なしの4列シート。シートピッチはあまり広くないですが、1時間もかからない所要時間ですので十分な設備です。リクライニング機能もついています。

 

中国側イミグレーションを出発すると、まず道路が右側通行から左側通行に変わります。これは中国側が右側通行、香港側が左側通行と異なるために道路が切り替わるように作られています。その後、中国と香港の境界線となる橋を通過します。橋の先に見える明かりは徒歩で渡ることのできる福田口岸となります(皇崗口岸は徒歩では渡れません)。

 

 

橋を渡ると皇崗口岸の香港側イミグレーションに到着。こちらで香港への入境審査を受けることになります。イミグレーションを通過すると先のバス乗り場で再び旺角行きのバスが待機していますので、切符を見せてまたバスへと乗車します。

 

香港側イミグレーション通過後に乗車するバスですが、基本的には中国側イミグレーション~香港側イミグレーション間で乗車したのと同じバスになりますが、イミグレーションの混雑時などは乗ってきたバスが先に発車してしまい、後続のバスに乗車することもあります。

荷物はバスから全て持って降りる形になりますので、忘れ物などのないように注意が必要です。

 

 

香港側に入ると高速道路を経由し、旺角まで早ければ40分程度で直行します。

 

中国深圳側の皇崗口岸駅の開業を受けて跨境全日通も利用者の増加を狙って積極的な宣伝活動を行っているようで、バスの窓にも深圳地下鉄との乗り継ぎでの利便性をPRする広告が貼られていました。

 

そしてバスは終点の旺角(鴉蘭街)に到着。降車場所は乗り場のそばとなる場合と、乗り場と道を挟んだ先にある降車場での降車となる場合があります。

 

 

跨境全日通の旺角の乗降場所はMTR荃湾線の太子駅から徒歩圏内にあります。MTRへの乗り継ぎはもちろん、ネイザンロードなどを走る路線バスとの乗り継ぎも便利です。