実家へ帰った次の日

いとこが駆けつけてくれた。


いとこは7つ違いで大学への入学を機に遠方で一人暮らしをしていた。

就活で忙しい時期だったが新幹線に乗って会いに来てくれた。


私を心配して数日泊まっていってくれるらしい


娘のイメージカラーや生まれた日の誕生花を調べてくれたみたいで可愛い花束も用意してくれていた。



私が時折涙を流すと何も言わずに隣で背中をさすって寄り添ってくれたのが嬉しかったな。


残り数日か‥っていう寂しさはあるけど


家族と和気あいあいとした時間も過ごせて本当に良かったと思った。



仕事終わりに叔母も来てくれて

みんなで代わりばんこで抱っこできて写真もたくさん残した。


娘の動画もたくさんとった



退院してから火葬の日まで眠っている時間が惜しくて


ずっと起きて娘のアイスノンを換えたり

加湿器で保湿したりして


今目の前にいてくれるこの時間を忘れないように


じっと目に焼き付けた


このままずーっと時間が止まればいいのに


火葬の日なんて来なければいいのに



火葬の前日、祖母にある質問をした

「ばあちゃんはさ、火葬経験した時どうやってその後過ごしたの?明日の火葬が嫌過ぎて受け入れられん。」


祖母には3人娘がいて

母と叔母の上にもう1人お姉さんがいた。


お姉さんは10歳のころ病気で亡くなった。

仏間に飾られてる人はそのお姉さんだ。


母と叔母は幼い頃火葬に一緒に行ったらしく


その時の祖母の光景を今でも鮮明に思い出せるくらい辛かったとよく言っていた。


「そりゃあもうあの頃は生きていくのに必死やったよ。子供も2人小さかったし。辛いけど、このままここにおることも出来んから腹は括らないかんよ。」

そう言って涙ぐませながら答えてくれた。


祖母は何十年もお墓やお仏壇の手入れを欠かすことなく行なっていた


毎日炊き立てのごはんとお水をお供えして

月命日の時にはお花とお菓子を買ってお供えして

起きた時と寝る前は必ずお仏壇に手を合わせていた


幼い頃から私も

祖母の見よう見まねで手を合わせていたり

旅行のお土産にお菓子を買ってきたりしていたけど


娘のために出来ることをずーーっとひたすら向き合って大事にしてきたんだろうな


この気持ちを何十年も重ねて今まで生きてきたんだなあと思うと祖母は強いなと思った。