10月7日(水)
その日は最近では珍しい
雲ひとつ無い青空だった
何も無い空・・・
見上げるだけで気分はすっきりし、とても気持ちがよかった
しかし、今考えると
あの空は、これから起こることを
僕に示唆していたのではないかと思う
毎週水曜日は、僕(水島)と千葉は2コマから同じ授業だ
でも、彼がこの授業に僕より早く来ることはまず無い
大体、僕が代筆するか
残り10分くらいで来て
『水島く~ん、
ちょっと席つめてよ~
ほら~
もうちょっとで僕ちゃん、座れるよ~
ほら~』
と、いつもの気持ち悪い感じで言ってくる
でも、その日に限って僕は、その授業に遅刻してしまっていた
バスの中で、授業が始まる時間になってしまい、少しテンションが下がり気味であった
そんな僕に、千葉からなにやら不気味なメールが来た
『今どこ?』
「まだバス(焦)」
『俺もまだ、じゃあ待ち合わせて一緒に行こうぜ!A塔のトイレにいるから!』
「了解」
もうメールが返ってくることは無いと思い、携帯をバックにしまおうとした瞬間、メールを受信した
『俊介くんは・・・僕を見つけられるかな・・・・』
A塔に着き、約束のトイレに向かう
そして、トイレに到着
すると、誰かいる・・・
逆光でよく見えない
すらっとした、体型
真っ黒に焼けた肌
ちょっとやらしい笑顔
どこかで見覚えのある顔だ・・・・
その頭は、最近の大学生には珍しい
長い髪の毛1本無い坊主頭だった
髪の無い頭・・・
見ているだけで気分はすっきりし、とても気持ちがよかった
『俊介君・・・よく見つけたね・・・』
そう、僕、気づいちゃったんです
こいつ千葉だ・・・・てね
仏陀再誕
このフレーズがもっともふさわしい瞬間であった
つづく・・・

