11月19日(海老蔵が結婚発表をした日)
『水島、最近寒くない?俺が坊主だから寒いだけかな?』
いや、それは少しあると思うが、だんだんと寒くなってきていることは事実であろう
これは、僕らにクリスマスが忍び寄って来ていることを知らせる
そして、僕のような凡夫達は、その日のことを想像してしまい、寂しさのあまりキリスト教を弾圧しようと考える人も少なく無いのではなかろうか
しかし、彼はちがった
彼にとってのクリスマスとはこれまでの戦いの成果を発揮する日であり
当初のマニフェストにもあった、「大悟に髪の長さで勝つ!」という大きな目標があった
故に、彼はクリスマスが近づけば近づくほど、熱烈たる闘志を燃やし、勢いを加速していった
そして、彼の毛根たちも、彼の気迫に触発され、どんどん毛根を布教していった
そして、髪が生えれば生えるほど、彼の生命力は増していった
これを間近で見ていて、その勢いのすごさに僕は、ふとある格言を思い出した
『目標のある人は強い。しかし、髪の毛のある人はもっと強い。』By大貫進
まさに今彼は、その両方を手にしている
だから、彼は強い!!だから彼はクリスマスなんかに負けないのだと確信した
話しは変わるが、彼はバイトを探していると言っていた
彼は、坊主頭で面接を受ければどんなバイトでも必ず受かるとの確信を持っていた
その話をしてから数日が経った
もうバイトは見つかったのだろうか、などと考えながら、学校の廊下を歩いていたら、思いがけずバイト中の彼に遭遇した
集中していらっしゃったので声を掛けることはできなかったが、頑張ってバイトをしている姿に元気をもらった
今日は、発毛開始から6週間後の測定日である
そのことで彼に相談しようと思って彼を見た、すると・・・!!!!!
バイトの疲れのせいからか、あろうことに千葉さんが授業中にお眠りになられている!!
髪が伸びたことによって。調子に乗って境涯が下がったのか!?いったいどうしたんだ!?
とりあえず、これは一大事だと思い慌ててカメラに納めた
そして撮った写真を見てみると
ご・・後光が射してる!!!!
さ・・・悟りをひらいていらっしゃたのか!!!!
僕は、一瞬ではあったが彼を疑った自分を、ひどく責めた
また、彼の境涯の高さを感じ取れない自分を情けなく思った
彼に謝りたい気持ちでいっぱいの中、授業終了のチャイムが鳴った
すると、彼はゆっくりと目を開き、僕にこう言った
『あ~よく寝た!!これでテニスに集中できるぜ!!』
僕は聞こえなかったふりをした
つづく・・・






