恋だったかもしれない

愛だったかもしれない

仕組んだのか
仕組まれたのか

どちらにしても
ここにこうして存在する
前世の記憶を頼りに

やっと僅かに
戦いはじめたばかりだ

そして死の迎えは
間もなくやってくるだろう

何も解決しないままに
暗闇の緞帳は降りてくる

解放しよう

もとのそれぞれに
戻れるように

センチメンタルとは
縁無しだ

永遠に

adieu







CTの結果

肺、肝臓、頸部への
転移に拡張あり


先日、輸血し
ターゼナを最低量0.25に
さげたばかり


さて

続けていても効果がみられていないようす



どうしていくのか。。。


次の薬を待って試すのか

緩和ケアに移行するのか



金銭的な問題もあるので
気にはしていたけれど
それはなんとか回避できそうかも
と、考えていた矢先


もはや
それは問題ですらなく



もう16年
ずっとずっと
薬漬けでよくやったよね


以前
20年経って再発したと涙していたご婦人がいらしたが


それまで治ったと思ったり
思わせられたりして
楽しく過ごせた日々もあったであろうに
何故今頃になって、と。


自分は遺伝性だし
完治はないと解っていたし
再建ももちろんしていない
ずっと転移と闘い共存してきた


どちらも
どのひとも
正解はないし
幸せとも不幸ともいえないだろう。


「来るときがきたか」

と、出来すぎた台詞のように
呟く言葉に

私は
「ゲームオーバー」
と何でもないことのように
答えた


強いか?
強くなくちゃ
運が良くなくちゃ
16年も共存できないよね


歳を経るとは
ゲームオーバーに
近づいて行くこと


病気でも健康でも
不平等でも
今、生きている人間に
必ず訪れるもの


人は死に向かって生きているのだから


痛かったり
苦しかったり
できるだけないように


せめて静かに眠るように
死んでいきたい



とりあえず
今日はこのへんで



左卵巣は過去にチョコレート膿疱ですでに切除していたが

右の卵巣と子宮、左に残された卵管等を全摘することになった時


まだ、俺は枯れたくない

って怒鳴られたこと


生理痛も子供の頃からずっと辛くて
やっと転移の心配から逃れられる
とはいえ
一応、あってしかるべき臓器を失うし
痛みも一生抱えるし
よいことばかりでは決してない
その決断をした後に
そう
怒鳴られたんだよね


だから
外に好きな人を作ってもいいし
再婚してもらっていいから

ことあるごとに
すすめてきたのに


今?


もう、諦めた

って
呟いている



辛い現実に
己の欲望に耐えられないという感情をぶつけられたこと



これも前回書き忘れたけれど


許していない