はじめていく大病院。

最近は〇〇病院って名前じゃなく

〇〇医療センターって言いますね。

 

 

待合は整理されていて

ちゃんと説明してくれる人もいて

すんなり進めます。

名前を呼ばれることもほぼなし。

反対に【お名前を教えてください】と

言われることは増えた。

 

 

 

とはいえ、

時間はかかるだろうと読んで

予約の1時間以上前にはいきました。

 

 

 

予約時間より早い呼び出し。

『ぽっつんさんかな~?』

割と穏やかそうに感じる先生。

目は笑っていないけど、

笑顔を作ろうとはしてくれている。

 

 

 

自分や家族の既往歴や

どういう生活をしてきたか、

自覚症状の内容や流れを

一覧表にしていたものを受付で渡しておいたものが

先生の手元にある。

 

 

 

整形外科でとってもらったMRI画像も

目の前に映し出されている。

 

 

 

 

 

先生

『整形外科さんなのに頭の写真が多いね(笑)』

 

『あ~…

パーキンソン病の疑いもあるって言っていたので

察して撮られたんでしょうかね?』

 

 

先生

『…』

 

やんちゃな子供みたいな上目使いの笑顔が消えて

すん。となった。

 

 

 

症状の確認を何度も確認されて

手首を回されたり

膝をこんこんされたり

これが検査なのかな?

 

 

 

『わからんなぁ』と繰り返すばかり。

 

 

 

 

きっとわかっているんだろうけど…

私から聞いてみる。

 

 

『整形受診から今日までわりと時間が有ったので

PCで症状検索したら、

パーキンソン病って出ることが多くて。』

 

 

 

 

目をそらし資料を出してこられた。

『なんて検索したの?』

 

 

 

 

『タイピングがしにくいとか歯磨きがしにくいとか

足を引きずるとか…』

 

 

『へぇ…もうお医者さんいらずだね(笑)』

目の奥は笑ってない。

 

 

 

『いえ。検索してもお薬は出てこないので

そうだとしたらお薬ほしいです』

 

 

 

『そやね。この検査する?

早い段階からある程度めどはつく検査。してみる?』

 

 

 

ダットスキャンの資料…

 

 

 

そういわれると涙があふれた。

いろんな想像をしてきたけど

いよいよ確定するんだって思うと

怖い気持ちと、どうしようって気持ち。

 

 

 

 

今回の疑いが出てからずっと

こらえてきたけど

もう止められなかった。

泣きたくなかったんだけどな。

 

 

 

『今日は一人?どんな気持ちできたの?』

 

 

 

 

『一人できました。今日告知されると思ってました』

 

 

 

 

『ううん。今日は告知ではないよ。

まだきめられない。わからない。

でも、可能性はあるからしっかり見ていこうね』

 

 

 

 

涙が止まらないけど

先生困ってる…

早く涙を止めないと。

 

 

 

 

 

 

ハンカチでガシガシ涙を拭いて

とりあえず部屋を出る。

 

 

 

 

検査予約と血液採取して帰路についた。