VERYの、小島慶子さんの連載での一部*
ニュージーランドのとあるお母さんが書いた詩について。
『赤ちゃんのお世話で手一杯の毎日、汚れ物はたまる一方で、
掃除も行き届かない。
傍から見ていたら「だらしない、いったい今日一日何をしていたの?」と
言われてしまうだろうな。
私は今日も一生懸命子どもにおっぱいをやって、一緒に遊んで、
寝かしつけたけど、そんなことわかってもらえないのかもしれない、
と落ち込むお母さん。
だけど、最後に彼女はこう言います。
「ほんとにいったい一日何をしていたのかな
たいしたことはしなかったね、たぶん、それは、ほんと
でもこう考えれば、いいんじゃない?
今日一日、わたしは、澄んだ目をした、髪のふわふわな、この子のために
すごく大切なことをしていたんだって。
そしてもし、そっちのほうがほんとなら、
わたしはちゃーんとやったわけだ。(伊藤比呂美訳)」
ね、私たちはちゃーんとやっている。』 (『VERY』2月号より抜粋)
まるで自分を励ましてくれているような気がして、涙がこぼれました。
やり場のなく、でももう溢れそうな思いを、
優しくすくいとってくれたような気持ちになりました。
今日も頑張ろうっと*。・