2026年2月20日から公開された『教場 Requiem』を観ました!(鑑賞日:2026年2月21日)

木村拓哉主演のテレビドラマ「教場」シリーズの集大成となる、劇場版2部作の後編。前編「教場 Reunion」はNetflixで独占配信され、続く本作は劇場公開される。未来の警察官を育成する学校「教場」を舞台に、木村演じる教官・風間公親と、さまざまな事情を抱えた生徒たちが対峙する姿や、風間に迫る不穏な影に対抗するべく集まった卒業生たちの姿を描く。
風間公親に容赦なくふるいにかけられてきた第205期生。生徒たちが抱える闇と秘密が暴かれ、退校する者も出てくるが、風間による生徒たちへの追及は続く。真鍋、洞口、木下による三角関係、追い詰められた妹をかばおうとする初沢、怪しげな行動が目立つ氏原など、警察学校内ではさまざまな動きがあった。そして、囚われてしまった十崎の妹・紗羅の行方を追う中、風間教場の卒業生たちは、誘拐犯が第205期生の卒業式で何かを起こそうとしていることを突き止めるが……。
原作は、警察学校の実態をリアルに描いた長岡弘樹のミステリー小説シリーズ。監督は「Dr.コトー診療所」の中江功、脚本は「踊る大捜査線」シリーズの君塚良一。どんな些細な嘘も見抜く観察力を持った教官・風間公親を木村が演じ、劇場版から登場した第205期の生徒役を綱啓永、齊藤京子、金子大地、倉悠貴、井桁弘恵、大友花恋、大原優乃、猪狩蒼弥らが演じた。ほかにも、ある大雨の日に当時の風間のバディであった遠野の命と風間の右目を奪った十崎波琉役の森山未來、十崎の妹・澄田紗羅役の趣里、風間をバックアップすることになる第200期卒業生・比嘉太偉智役の杉野遥亮らが出演。
2026年製作/149分/PG12/日本
配給:東宝
劇場公開日:2026年2月20日
教場 Requiem : 作品情報・キャスト・あらすじ - 映画.co

わたしは、「教場」「教場II」「風間公親-教場0-」をすべて見てきました。そして元日にNetflixで配信された前編『教場 Reunion』を経て公開された本作。シリーズを最初から見届けてきた者にとって、まさに「集大成」と呼ぶにふさわしい濃密な時間でした。
本作のハイライトは、間違いなく卒業式の場面でしょう。林遣都さんが放つ憎悪と狂気は、哀しみを内包した深淵のようで、スクリーンを突き破りそうな迫力があります。一方、木村拓哉さんは最小限の言葉と静かな佇まいでその狂気を受け止める。二人の対峙は、息をのむほどの圧巻のシーンでした。
今作では懐かしい卒業生たちも登場し、シリーズを追い続けてきた者として胸が熱くなりました。過去から張り巡らされてきた伏線が少しずつ紐解かれていく感覚も心地よく、まさにファンへの贈り物のような作品だったと感じます。
主題歌も心に残りました。「心得」に続き、本作では書き下ろしの「今日という日を」。Uruさんの静かに寄り添いながらも芯のある歌声が、物語の余韻をさらに深めています。
強く印象に残ったのは、卒業式の答辞にあった「自分の正義」という言葉です。正義を貫くことは、ときに苦しい。正義を手放せば、どれだけ生きるのが楽だろうと思うこともある。それでも自分の正義と向き合い続ける姿を描いてきたのが教場シリーズなのだと、改めて感じました。卒業生一人ひとりと握手を交わし、短い言葉をかける風間の姿にも涙がこぼれました。
中江功監督が語っていたように、世の中には「優しく、距離を取り、波風を立てない」ことが良しとされる空気もあります。AIがどれだけ進化しても、人を育てるのは結局「人と人との泥臭いぶつかり合い」なのではないか。風間のように真正面からぶつかる存在が一人くらいいてもいい。人と人が本気で向き合うことでしか生まれない成長があると、わたしは信じたいです。
ラストは意味深な幕引きでした。因縁に完全な決着はつかず、どこか続編を予感させる終わり方。終着点と言われながらも、「まだ続く」と感じさせる余韻が残ります。次があるなら、きっとまた迷わず観に行くと思います。
鑑賞後には教場の「シネマクリアファイル」も購入しました。退校届が印刷されていますが、鉛筆やシャープペンで文字が書け、消すことができるそうです。
