失業率4.7%、0.1ポイント悪化=求人倍率は1年5カ月ぶり悪化-4月
総務省が31日発表した労働力調査によると、東日本大震災の影響で調査できなかった岩手、宮城、福島3県を除く4月の完全失業率(季節調整値)は4.7%と、前月に比べ0.1ポイント悪化した。悪化は6カ月ぶり。一方、厚生労働省が同日発表した全国の4月の有効求人倍率(同)は、前月比0.02ポイント低下の0.61倍となり、リーマン・ショックの影響が残る2009年11月以来、1年5カ月ぶりに悪化した。特に深刻な津波被害が出た岩手、宮城で落ち込みが大きかった。
労働力調査は、被害の大きかった東北3県で3月に続いて実施できなかった。震災による失業者がこれまでに11万人を超えた3県の状況を反映すれば、失業率は今回の公表値より悪化した可能性が高い。また、被災した工場からの部品供給停止や電力不足で企業業績は悪化する傾向にあり、雇用情勢は今後も厳しい状況が続く見通しだ。(2011/05/31-09:01)
[時事ドットコム]