明けましておめでとうございます。
本当に自社のスタッフから文句が出るほど更新を怠り過ぎの私のブログですが、
久しぶりに筆をとります。
(年一くらいの更新頻度になるのではないか・・・)
今回は昨今非常に多くの方から質問を受けるBitcoinについて書いてみたいと思います。
Bitcoinをはじめとし、何かと話題の仮想通貨とくくられる通貨ではない電子マネーのようなもの
これが最近とても流行っています。
そしてよく受ける質問が「Bitcoinってどうなんんですか?」
「なんとかコインって知ってますか?」「仮想通貨ってどう思いますか?」
それに対する答えとしては
Bitcoinもその他の仮想通貨も全てインターネットと同じく世界で一つの市場を作り上げている仕組みのものです。
その為、恐らくは将来的には残るのは2、3個、もしくはもう少し多いくらいの種類に絞られる運命にある、という事です。
多くの人が利用しないとその利便性は発展しません。
それは検索サービスで見るgoogleやyahooo!
電子マネーで言えばsuicaやエディなどのように利用者が集中し、
どんどんと利便性が発展していく限られたものに集約されていきます。
そして後述する発行量の問題と通貨の様に絶大な信用の担保(政府の保証、金本位等)が無いという点で
Bitcoinは世界共通の通貨ではなく、決済手段及びサービスのような位置付けになるのが限界ではないかと私は見ています。
将来も残る物の代表格としてはもちろんBitcoin、その他は正直どれが残るかわからいけれど
残る可能性は限りなく低いとだけ思っています。
というのはMUFGコインをはじめとする国が管理する仮想通貨が世界中で発行される予定となっており、
世界中の先進国もこぞって右に習えの姿勢を明らかにしています。
これが将来主流となると思います。
政府も管理出来る仮想通貨を発行する。
当然ですよね。
政府の管理を受けない仮想通貨のメリットは銀行や政府のデメリットだらけです。
徴税が出来ないシステムはいずれ政府の崩壊を生みます。
それは恐らく私たちを含め誰も望みません。
ですから既得権益が多少減ったとしても仮想通貨が力を持ちつつあるこの流れを放置しておくことは出来ないのです。
代表的なBitcoinに関して言えば、現在取引の9割は中国人によって行われています。
中国人富裕層は自国通貨である人民元を信じておらず、競ってBitcoinを買っている訳です。
Bitcoinは通貨ではありませんが、仮に通貨として見るのであれば、
唯一ファンダメンタルが存在しない通貨、という事になります。
その為、需給のみで動きます。
中国人富裕層はBitcoinを購入し、国外でドルやユーロに交換するマネーロンダリングに近い事をしています。
中国当局の為替規制を抜ける動きが活発です。
中国当局は当然これを思わしく思っていません。
もちろんその他の国々も、です。
この数日の急落の動きは対ドルではなくBitcoinに対する牽制球ではないかと思います。
Bitcoinは発行する枚数が徐々に低下する逓減発行です。
4年ごとの半減期があります。
昨年7月にBitcoinを新たに発掘した際に発生する報酬が減りました。
現在もスーパーコンピューターを使ってその発掘(マイニング)という作業が継続されていますが、
中国とアジアの一部の国(電気代が安い)、もしくはスーパーコンピューターの冷却装置が不要なアイスランドで
発掘(マイニング)を行えば薄利のスプレッドが得られる為、
絶妙なバランスで成り立っています。
ですがこの最大シェアのBitcoinですが、
最大の発行量に達する時期が2033年(99%発行済み)なのですが
その時であっても総量は2100万にしか至りません。
その際に1Bitcoinあたり1万ドルに達していたとしても、総額にして2100億ドル相当。
円に換算して約25兆円です。
現在の日銀の国債購入額のわずか3ヶ月分しかなく、これは通貨の量としては圧倒的な少なさです。
だから英国も米国も許している訳です。
もし匹敵するようなものであればユダヤ系も黙っていません。
数字を計算すれば妄想は広がらないというのは私の先生の言葉です。
Bitcoinはファンダメンタルが存在しない通貨のようなもの、
そして取引の9割は中国人によって行われているもの
この前提を踏まえると需給のみで動く相場を持つという事になります。
なのでトレードで言えばチャートを読む事はワークします。
そして人民元に絡むニュースを見ていれば値動きに関する予想はある程度出来るという事になります。
他の通貨より関連する情報が少ない為、値動きは激しいですが、
予想の難易度は低いかもしれませんね。
そろそろBitcoinに対する売りが波及する可能性が高いというのも実はある程度織り込み済みだったという事が
今回の動きでわかりました。
今後は度々このような動きが起こる事が想定されますので、
取引をされている方は頭に置いておいてください。
たまには真面目な話、です。
本年もこんな気まぐれな更新ですがよろしくお願いいたします。