燃料電池車、スムーズな加速 東根工高が製作、試乗体験会 | H4O水素水のブログ

燃料電池車、スムーズな加速 東根工高が製作、試乗体験会

 東根市の東根工業高(布川元校長)総合技術科自動車専攻の3年生が製作した燃料電池車の本体部分が完成し、試乗体験会が22日、県議事堂前駐車場で開かれた。2年間かけてベースから仕上げた力作。静かでスムーズな加速に、集まった人々から歓声が上がった。


 燃料電池車は、水素と酸素を反応させて生み出した電気を使って走る。同校が製作した車は全長1.8メートル、幅1.1メートル、高さ1.5メートルで、乗車定員は1人。燃料電池のほか、家庭用のコンセントでも充電でき、走行距離は最大60キロ、最高時速50キロを誇る。製作は昨年度、県原子力・エネルギー教育支援事業の助成を受けてスタート。3年生の課題研究として、本年度も引き続き取り組んでいる。


 この日は、重厚なフレームに囲まれた燃料電池車が披露され、多くの人々が試乗した。最初に乗った山口常夫県教育長は「思った以上に加速する。完全に乗用車だね」と興奮気味。製作者の原田侑君(18)と奥山智詞(とものり)君(17)は「配線カバーの取り付けが難しかった」「気軽に乗れるような車にしたい」などと語った。


 現在、ボディーの製作に取り組んでおり、将来的にはナンバーを取得し、公道を走ることができるようにする方針だ。指導する松田浩明教諭は「近くの小学校で出前授業するなどの使い方も考えていきたい」と話していた。


出典:山形新聞