環境負荷を軽減 アスファルト切断濁水分離工法 | H4O水素水のブログ

環境負荷を軽減 アスファルト切断濁水分離工法

 舗装道路のアスファルトを切断する際に発生する発がん性物質を含んだ水をその場で処理し、固形化した有害物質と真水に分離する「アスファルト舗装切断濁水の回収分離工法」(APCR)を開発した特定非営利活動法人(NPO法人)再生舎(埼玉県、蓑輪高一郎理事長)のデモンストレーション(実演)が19日、浦添市港川で行われた。再生舎によると、固形化した物質は建設資材などに再利用でき、従来排水溝などに直接流された濁水を処理することで環境への負荷も軽減できるという。


 APCRは、濁水を吸引して分離装置に通し、有害物質を固形化。固形化された物質は高温処理で無害化し、セメント原料やアスファルトに再利用できる。また処理後の水は有害物質を除くほか、処理前に1リットル当たり2200―3100ミリグラム含まれる鉱物油が同2・5ミリグラムに減り、土壌や生態系への影響も大きく軽減できる。


 再生舎によると、切断濁水には大気汚染防止法で定められた大気汚染物質のベンゾ〔a〕ピレンなどが含まれる。こうした物質は発がん性や催奇形性など、低濃度でも長期的な摂取で健康被害を起こす恐れがあり、同法で「優先取組物質」に指定されたが、環境基準値は定められていない。


 「ベンゾ―」などの有害物質は原油製品を燃焼した際に発生する多環芳香族炭化水素(PAHs)の一つで、アスファルト切断時のカッターとの摩擦熱で発生する。


 再生舎は東京工業大の有富正憲研究室と共同で工法を開発。移動式の装置のほか、集めた濁水を処理する固定式の装置も所有している。デモンストレーションでは再生舎技術アドバイザーの川井直哉さん、若松等さんが工法について説明し「都市の水系、海への経路がコンパクトな沖縄で生態系などを守るためにも濁水への取り組みは重要な課題」などと指摘。今後、全国でもデモンストレーションを実施するという。


出典:琉球新報