フランス公式海外教育事情視察 | 山と花と旅 Japan Alpine Flowersのブログ

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Travel around the world France
1984年度

文部省

教員海外派遣第10団23名
(教育委員会指導主事3名

幼稚園8名

小学校9名

中学校2名

添乗員1名)
30
年前。51歳のとき。

9月26日~10月25日

30日間
ハンガリー・フランス・

アメリカ合衆国インディアナ州
フランス France ベルサイユ

Versailles公式訪問・研修
フランスー公式訪問・研修7日間
10月6日(土)

YK団員の記録。

曇り。16度。8時。朝食。(日本食)11時20分。ノートルダム寺院視察。12時。昼食。(日本食)11時20分。ルーブル美術館視察。13時55分。モンマルトルの丘視察。人々の喜びと悲しみを讃えて、2000年の歴史を持つ人間の都パリ。世界の人々が

1度は行きたいと憧れる花の都パリに私たちは、期待に胸を膨らませて訪れた。コンコルド広場から望む凱旋門。シャイヨ宮から見るエッフェル塔。どれをとってもどれをとってもすばらしい眺め。紅葉し始めたマロニエとプラタナスの並木。バスはノートルダム寺院に向かった。ノートルダム寺院ではゴシック様式と彫刻。ステンドグラスのすばらしさに目を奪われた。ルーブル美術館では世界の有名な彫刻・絵画を目の当たりにした。それらから、歴史の流れと偉大さに感動した。モンマルトルの丘から見るパリ市街には、歴史を語る重厚な雰囲気が漂っていた画家の広場では、各国から集まった画家がキャンバスに向かい、自分の才能にみがきをかける雰囲気を醸し出していた。10月7日(日) KS団員の記録。晴。18度。移動日。10時。ホテル発。10時40分。ベルサイユ着。午後。翌日の学校訪問の準備と打合せ。ベルサイユ宮殿は豪華絢爛であった。人々は感嘆の声を挙げ、往時を偲んだ。中でも圧巻は鏡の間であった。燦然ときらめくシャンデリアは、どんな思いでベルサイユ条約の調印を見つめていたのであろう。私が最も期待したフランス庭園は、左右均整のとれた幾何学的模様で見事に装飾され、泉水や水路が美しさをひきたてこれは、自然を全て人間の芸術に服従せいめようとする西欧思想の表れ「人間と自然の対決の美」とも言えるのではないか。このフランス庭園と対象的なものが、「小トリアノンイギリス庭園」である。自然をそのままできるだけ、そのままに、残す自然讃美思想が表れていた。後者は、日本の築山林泉式庭園と似ている。日本の庭園は、自然風景に対する憧憬から発したもので、美しく、力強く、しかも、繊細な表現がされている。「人間と自然との調和の美」とも言えるのではないか。庭園をめぐりを味わうことにより、人間と自然との関係について考えさせられた。「人は人と環境によって教育される。」と。10月8日(月)曇り1時雨。14度。YH団員の記録。9時。ホテル発。9時 11時30分。ベルサイユ師範学校訪問。ミス・ラビーズ国民学校視学官の講義。「フランスにおける就学前教育」ミス・ラビーズ視学官は終始立ったままの姿勢でフランスの幼稚園の定義、幼稚園の歴史、幼稚園の行政的な位置づけ、午後訪問予定の2幼稚園の特色について、説明された。説明に関するいくつかの質問にも答えていただいたき、フランスの幼稚園の概要を理解することができた。15時20分~16時45分 A班 ラ・ファランド幼稚園訪問(伝統的な教育について) B班 ジャン・ド・ラ・フォンティーヌ幼稚園訪問(不適応児のための指導法に関する共同研究) それぞれの経営の特色がよく出ていた。一方は伝統的な教育方法であり、他方は、「アメリカ」をメインテーマに取り上げ、子どもたちがすることを決めていく教育法をとっており、対象的であった。施設・設備の面でも、一方はよく整備されていた。他方では、先生や保護者の手作りのものをたくさん見ることができた。10月9日(火)小雨のち曇り。17度。9時 11時30分。ベルサイユ師範学校209号室視学官事務所訪問。朝、小雨の中を視学官事務所に向かった。なん本かの大きな栗の木の下を通ると、茶色の栗の実がおちていて、私たちを喜ばせてくれた。視学官からフランスの小学校での教育方針のあらましを聞いた。ボーバン初等学校では1年生の読み方の練習場面を見学。14時。リュリー初等学校視察。音楽の授業を参観。どのクラスも生き生きとした眼で楽譜を見つめ、先生と児童が一体となっている姿が美しかった。17時。ホテルに帰着。17時15分。アメリカ合衆国視察事前準備と打合せ。土日の自主研修や観光視察は当然ながら自費負担。30日世界1周の旅。自己負担の総額はかなりの金額になった。世界観、人生観、教育観が大きく変わった。その後40年。公私にわたる生き方に、多大な変化をもたらした。TT団員の記録。10月10日(水)曇り。16度。全行程500km。ロワール渓谷。古城めぐりの旅。曇り空の中、ロワール渓谷白巡りの最初の目的地ブロワ城に向かう。バスは雄大な田園風景の中をひた走る。バスにはフランス在住のkさんがガイドとして同乗。世界中にはいろんな日本人が住んでいていろんな仕事をしていると知った。軽妙でユーモアに富んだ城のあるじたちの意外な人物像を説明。ブロワ城はゴシック建築・ルネッサンス建築・クラシック建築のそれぞれの特長がうまく生きている。この城ならではの雰囲気が醸し出されていた。内部は意外と質素で、当時の生活をしのばせる。テラスよりロワール川を望む絶景に感嘆した。シュノンソー城は、フランス、ルネッサンスが生んだ名城。シェール川に架かる巨大な橋の上に築城されている。みごとな絵画。像。調度品が温存されている。2つの庭園の植物はみごとに育ち、手入れされている。原色の草花が咲いている。全行程500km。ロワール渓谷。古城めぐりの旅。ロワール川にいくつもの古城が残っている。10月11日(木)晴。17度。F団員の記録。9時15分~10時40分。ベルサイユ教員養成学校訪問。ミスターシモンダン学長と懇談。10時50分~12時。ベルサイユ教員養成学校附属小学校訪問。個人主義と言いながら校則10か条が書き出され、規律を守るために、パスポートを使用し、行儀の悪い子には罰がある。日本的なところも感じた。14時~15時30分 ベルサイユ教員養成学校で総括的な質疑応答。19時~21時 教育関係者との答礼懇談会(ゲスト13名通訳2名)ゲスト予定は8名。15名が出席。内実は(あっ。席が足りない。プレゼントの折り鶴のレイが足りない。舞台裏は大慌て。うれしい悲鳴。冷や汗が出た。日仏教育関係者。笑顔と歌と懇談で楽しいフランス、ベルサイユの夜でした。画像消失で残念。40年前のこと。鬼怒川大洪水で濁流の直撃を受け自宅1階の家具・書籍等消失)明日はドゴール空港を飛び立ち大西洋上空を飛行し、アメリカ、ニューヨークのケネディー空港に。無事に着陸できることを願った。ハンガリーとフランス訪問。小計15日間。団員の1人の父親が逝去の悲報。本人苦悩の末、帰国せず。海外教育視察続行を決断。日本全国から選ばれた23名。1室2名。多少のことはありながらも、一致団結。地球1周の教育視察は続きました。