[公式サイト,申込用紙から抜粋&まとめ]

行 事 名:大本山 清浄華院 浄土宗開宗850年慶讃記念授戒会
所 在 地:〒602-0852 京都市上京区寺町通広小路上る北ノ辺町395
入行期間:令和6年5月22日(水)~5月24日(金) ※全日程フル参加必須
申込締切:令和6年4月30日(火)
入行冥加料:1人につき 6万円(昼食代、常回向料(1霊分)を含む)

入行方法
1.自宅又は自己手配の宿泊先からの通い
2.清浄華院に宿泊(宿泊:別途3000円)

注意事項:どちらの方法でも朝夕食はご自身でご用意ください。
 

申込書に
『菩提寺があればご記入下さい』
との記載あり。


期間中日程から1日選ぶ形式ではなく、全日程のフル参加必須。



戒 師:大本山清浄華院 第八十三世法主 飯田 実雄 台下

説戒師:福井教区 善導寺 大門 俊正 上人

回向師:奈良教区 念佛寺 溝端 桂佑 上人

※大本山
他宗派でいう『総本山』の一種。
浄土宗は『総本山1つ』『大本山7つ』という構成。
総本山と大本山は役割や歴史などによるもので、立場の上下はない模様。

※法主
浄土宗では大本山の住職にあたる役職名。

※台下
浄土宗では大本山の住職への敬称。

※戒師
儀式の責任者。
書類上の『師匠』とか『先生』にあたる。

※説戒師
教えを説く担当。
授戒会の場合、主に『戒』について説かれる。

※回向師
主に『贈回向』や『贈授戒』などの担当。


【注意事項】

浄土宗の授戒会では『贈回向』『贈授戒』という、故人への回向や授戒の時間があります。

これは授戒会が開壇されなければ行えないそうで、対象者は
『今回の申込分』でなく『前回の授戒会終了後から、今回の授戒会開始までの申込分』
という期間の累積とのこと。

清浄華院で行われた前回の授戒会は14年ほど前(2010年頃)らしいので、要する時間は長いものと推定されます。

※対象となる方の戒名が読み上げられ、一定人数毎に所定の作法を行う、という事を申込者全員分行うため、人数に比例して儀式の所要時間が長くなります。


ちなみに授戒会では『贈授戒』ですが、五重相伝会の場合は『贈五重』といいます。


【清浄華院のトラブル】

清浄華院といえば


2019年の第82世法主 真野龍海 台下の任期満了に伴う83世選任に伴って寺院と宗派が対立

長期的に法主が空位になる


という異例の事態となり、仏教界隈で話題となっていましたが、現在は解決されています


※浄土宗は総本山1つ、大本山7つという8つの本山で構成されているため、イメージし難いのですが、他の宗派で例えると

・比叡山延暦寺「天台宗から離脱します」

・高野山金剛峯寺「高野山真言宗を離脱します」

というような正式な通知を出した、ということに相当します。


結果として

・天台座主

・高野山座主

みたいな地位が、2年半も空席になっていた

という事態です。








【休暇を取れるか…?】

個人的には
「下旬とはいえ、GWのある月の平日に連休取れるかなぁ…」
という心配が…。

カレンダーを確認したところ
5月3日(金) 憲法記念日
5月4日(土) みどりの日
5月5日(日) こどもの日
5月6日(月) 振替休日
となっており、GWは土日を挟んでいるので、連休としては少なめの年のようです。

※最少は
5月3日(土) 憲法記念日
5月4日(日) みどりの日
5月5日(月) こどもの日
みたいなパターン


完全週休二日制で、カレンダー通りの土日祝が休日の場合は

22日(水)〜24日(金)に年休を取るとそのまま土日に入り、次の出勤は27日

という事になりますね。


五十日の業務がある方の場合は

20日締め→問題なし

25日締め→25日が土曜なので、24日or27日にスライドする

・27日→問題なし

・24日→無理

となるので、24日に前倒しされるパターンがあると参加困難ですね…。



27日以降の出勤で考えると

月末の処理には大きな差し支えはない

と思われるので、一般的に考えると、22日(水)〜24日(金)という日程は

『平日のみで3日連続』という括りの中では、無難に参加し易い

という感じかもしれません。



土日を軸に、金曜か月曜を足して、合計3日間です!

みたいな日程であれば一番助かりますが…。



金戒光明寺の

「通常3日間の日程を2日でやります!」

「内容の省略は一切しません!とにかく詰め込みます!!!」

という土日のみで行われるのは本当に稀なケースですね。


金戒光明寺はどちらかというと京都市の郊外に近いお寺なので、土日の参拝者,観光客などもそれほど多くない、というのも要因かも知れませんが…

※清浄華院は京都御所と鴨川の間、という京都の街のド真ん中(いわゆる洛中)にあります。




申込用紙によると

・宿を自前で確保

・朝夕の食事は各人で

となっていますが、清浄華院は

京都駅からも地下鉄で簡単に行ける(※地下鉄の乗車時間+徒歩=30分程度)

という立地のため、宿,食事処,宿泊荷物の預け場所などには困らなさそうなので、金戒光明寺の授戒会ほどスケジュールを練らなくても良さそうです。


純粋に移動時間だけ考えて、前泊の要不要が判断できるので、行動計画はかなり楽な印象ですね。



〜余談〜

土曜の祝日が振替休日にならないのは〜
ということについては衆議院でも取り上げられています。

答弁としては

「議員立法で作ったんだから、国会で審議してください」

という感じのようです。




【持ち物と予想される授与品】

※数珠や輪袈裟以外の話になります。


授戒会の内容に
『常回向 一霊』
と記載されているため、卒塔婆をいただける可能性があります
あくまで可能性。いただけるとは限りません。
※金戒光明寺の授戒会では1mほどの卒塔婆をいただきました。

卒塔婆がいただける、と仮定した場合、サイズはおそらく1mほどのものであると思われます。
※浄土宗の大本山の卒塔婆は、標準的な板タイプです。福岡県の篠栗あたりで用いられるような特殊形状(摩尼車的なものが取り付けられている)はありません。

おそらく、新聞などで包んで手渡しでいただくと思うのですが…
※金戒光明寺では、若い僧侶がそのまま手渡ししようとして注意されていました。
※バス,地下鉄,新幹線などに乗るのに、剥き出しの卒塔婆を渡されても…困ります(^_^;)

新幹線移動など長距離では、手で持って帰るのは結構大変なので
・1mほどの板状のものを入れられるトートバッグなど
・スーツケースなどに1mほどの板状のものを括り付けられるようなベルトorゴムバンド
など、何かしらの運搬手段を準備をしておいた方がいいのかも知れません。
※楽天などの通販サイトでは『卒塔婆入れ』という卒塔婆専用の袋なども販売されていますが、かなり高価です…。



受戒行事なので『戒』についての
・教科書的なテキスト
・レジュメのようなプリントの束
などが頒布されると思います。
※お経に関しては『経本』『プリントに印刷されたもの』のどちらの可能性もあります。

これらを説戒道場〜控え室の間などの運搬用の手提げ袋をいただけると思います。

お寺に泊まらない場合は
・テキストの類をお寺に置いて行く
・ホテルなどへ持ち帰り、翌日に持参する
のどちらの形式なのかは不明ですが、長距離の運搬は想定しておく方が無難ではないかな、と。
※金戒光明寺は控え室に置いて行く形式でした。

帰宅の際には、スーツケースに入れて帰ることになるかと思いますので、ファイルケースなどがあると結構便利かも。



受戒行事のため、おそらく「白衣」がいただけると思います。
浄土宗の場合は袖があるタイプ(=法被型)であることが多いため、普通のハンガーよりは棒状の着物ハンガーの方が便利かもしれません。
※浄土宗の白衣は複数持っていますが、今のところ全て袖のあるタイプです。

また、白衣に御朱印をいただくことが可能な場合もあるため
・御朱印の擦れ防止&色移り防止に新聞紙
・運搬用に幅広のファイルケースなど
を用意するのも1つの方法かな、と。
※白衣も『控え室に置いて行く』『持ち帰って翌日に持参する』のどちらもありえます。
※金戒光明寺は控え室に置いて行く形式でした。

仮に、持ち帰って翌日に持参する形式の場合。
白衣を着たままホテルまで向かうかどうかは、その人次第。
お遍路や西国三十三所などの巡礼で白装束で街中を歩くことに慣れていない場合は、人目が気になるかも…?
※京都市内だと山伏装束の団体さんが公共交通機関で移動していることもあるため、白衣を羽織ってる程度ではさほど気されないと思います。



説戒道場は禮拝の都合なのか、机がなく椅子のみ、という場合があります。
※机があると筆記はし易い反面、椅子席での座禮(簡易的な五体投地)が行い難い

※椅子席での簡易的な五体投地
葬儀などで一般的に行われる椅子に座ったままの合掌禮拝と基本的には同じ姿勢。
異なるのは、『私の掌の上に仏様がお立ちになられている』というイメージで、頭を下げた際に『掌を上に向け、耳の後ろくらいの位置に置く』という点。
机があると、手を動かし難い。

そのため
・ノートにメモを取る
・テキストに書き込む
といった事をしようとすると
・クリップボード
・ハードタイプのクリアファイル
など、硬い板状のものがあると便利です。


私の場合、筆記関連だと最近は
・PLUS A4サイズにおりたためる A3クリップボード+
・LIHIT LAB.  ペンキーパー
・MIDORI ミニクリップペンホルダー
・コクヨ 鉛筆シャープ0.9mm
・プラチナ万年筆 プレスマン ロング芯 2B
・LIHIT LAB.  ソフィーチェノート A5
・クツワ ハサルラ定規
という感じの組み合わせで使っています。
※A4サイズにおりたためる A3クリップボード+は、そのままでは長時間の筆記で使い難いため、棒やゴムヒモなどで補強して使用してます。


ノートを取るよりも、テキストやレジュメに書き込む方が適していると判断した場合は
・マーカーで塗る
・アンダーラインを引く
・余白に註釈を書き込む
などが主体になるので、パイロットインキのフリクションシリーズを使ってます。

テキストが光沢紙製で、水性ペンで書くのが困難な場合もあり得るので、三菱鉛筆のジェットストリーム エッジ3なども持っていきます。

授戒会で重要なのは『授かる儀式』の部分ではなく『戒を説いていただく』という説戒の部分であり
戒とはどのようなものなのか?
を学ぶことが重要であると思うので、勉強用,記録用の道具は割と色々持っていきます。
※録音が禁止されていないのであれば、ボイスレコーダーなどもあると復習し易いのでオススメ。
レコーダーは TASCAM DR−05 を使ってます。2013年に購入したので公私両用で使用歴は10年以上。



5月下旬という時期を考えると
いわゆる『京都の底冷え』=足の感覚がなくなるほど寒い
という心配はないんじゃないかなぁ、と。

厚手の靴下とか、ルームシューズ的なものまでは必要ない、と個人的には思います。