心斎橋の三津寺の結縁灌頂会に行ってきました〜(°▽°)


移動手段は近鉄の『特急ひのとり』



新型の特急だからか、新車特有のニオイがしました( ̄∀ ̄)

苦手な人はとことんダメなあのニオイ…ご注意ください。



費用対時間短縮効果なら新幹線ですが、心斎橋などの大阪の街中に直通ってのが近鉄の強みですね。


総距離も駅の場所も違うので単純比較するのもちょっと違う気もしますが『長距離の都市間移動』という意味で比較すると

新幹線=約2,500円で、約120短縮→約21円/分

近鉄特急=約2,100円で、約70分短縮→約30円/分

みたいな感じ。




07:00 近鉄名古屋駅

↓ 特急ひのとり

09:09 大阪難波駅


09:20頃 三津寺に到着。





まず、お寺の外見を観てびっくり!(◎_◎;)



まるでショーウインドウの展示品のように、お寺がビルに埋まってる…


すごく不思議な光景です(・・;)

これも大阪の日常になっていくのでしょうけど…。




独特な建物なので、最初は
結縁灌頂会の受付というか、お寺の出入り口はどこに…?(・・;)
ってなりました(・_・;

ホテルの出入り口はわかるのですが…


僧侶の姿がガラス越しに見えなかったら、ホテルのフロントに

「結縁灌頂会に来たんですが、受付はどこでしょうか?」

って訊きに行ったと思います(笑)




申し込みの際に電子チケットが発行されているので、電子チケットを表示しなきゃ!と思って受付でiPadを取り出したら

「名前を言ってもらえれば良いですよ」

とのことで

『名前を口頭で伝えれば、名簿を確認して完了』

というアナログ方式でした…


電子チケットの役割とはいったい… (・`ω・´;)ゴゴゴゴゴゴ



受付を済ませて待っていると入壇の時間になりまして。


入壇前の諸注意などの話の中に

結縁対象は『三津寺にお祀りされている9尊』

と説明がありました。


パンフレットを観ると、お祀りされているのは

・十一面観音菩薩(御本尊)

・大日如来

・薬師如来

・弥勒菩薩

・地蔵菩薩

・不動明王

・愛染明王

・毘沙門天

・弘法大師

である模様。


…えっ! 愛染明王さま!?(◎_◎;)

結縁対象なの!??


珍しいというか、結縁対象として初めてみた気がするのですが…(・・;)



私が内心で驚いている間にも、話はどんどん進んでいき、説戒(法話)へ。


入壇前の説戒では


・不殺生戒

・不偸盗戒

・不邪婬戒

は、サラッと一言で終わり…(・_・;

いや、まぁ、字面通りの戒なので

「漢字の意味がわかればわかるでしょ?」

というのはわかるのですが、めっちゃサラッと話が終わって…!∑(゚Д゚)


他の7つの

・不妄語戒

・不綺語戒

・不悪口戒

・不両舌戒

・不貪欲戒

・不瞋恚戒

・不邪見戒

はしっかりお話ししていただけました。


全体として、教科書通りっぽいなぁ感…( ̄▽ ̄)

授戒会ではないから、深く突っ込んだ解釈を説かないのは、わかるのですが…

※授戒会の説戒は数時間〜三十数時間ほどあります。


もうちょっと具体例のエピソード入れて話を盛り上げても良いんじゃないかなぁ、と思ったり…。

お寺がある場所は大阪のミナミですし、道頓堀も地元ですし、阪神のアレでもあったり、色々と時事ネタのあるタイミングなので、う〜ん…ちょっと勿体無い( ̄▽ ̄)



【授与品】


[結縁証]


私は大日如来様との結縁でした。


三津寺の結縁灌頂会は『投華』『御血脈』などの授与はなく『結縁証』という形式。


お守りサイズなので、入壇申し込みページに記載のある『結縁お守り』なのかな…?

紙製なので、持ち歩くには耐久性が心許ない気もしますが…。




[五色紐]


結縁灌頂会の儀式中、左手に巻いているお守り的な位置付けの紐。

断面を見た感じだと芯に細い白色が入っているタイプの五色。


断面のほつれ止めは接着剤かな?と思ったのですが、熱処理されてる感じなので、おそらく化学繊維製。

手作業で熱処理する場合は均一にはならないので、おそらく工場などで高温の刃を使った機械などで切断と同時に熱処理しているのかな。




[散華]


十一面観世音菩薩様(本尊)と愛染明王様の散華。

愛染明王様の方はランダムなのか、固定なのかは分かりませんが…。


ちなみに裏に三津寺のサイトへのQRコードが入ってました。

散華にもQRコードが載る時代なんですねぇ…(・・;)


ちなみにクリアファイルはB6サイズ。

お寺のオリジナル品だろうなぁ、とは思いますが、寺院名などの記載がない雲っぽい柄だけのものなのでイマイチ不明。




[ストラップ]


三津寺の改修工事の際に出た古材を使用して作られた数珠玉のストラップ。


玉には入っているのは三津寺の寺紋…かな?

見たことがない紋なので、なんて名前なんだろう?と思って調べたら

『持ち合い三つ七宝』

というもので、仏教の『宝塔を飾る七つの宝玉』を表す吉祥を示すものとのこと。


三津寺の山号は『七宝山』なので、山号の紋なんですね(*'▽'*)




[お勤めハンドブック]


三津寺の御住職が若い頃に作成された、という勤行&解説本。

奥付けの発行年が数年前になっているので、今回の結縁灌頂のために作成されたものではなく、以前から存在していたようです。


ちなみに結縁灌頂では使用されず

「入壇までの待ち時間にお読みください」

という扱いでした。



このガイドブックでは、塗香の作法が絵付きで掲載されてました。

※塗香の作法について書いてある解説本は珍しい。



読んだ限りでは、簡略版の作法ですね(´ω`)


私が瀬川門跡猊下(総本山の仁和寺の51代目住職)から直接教えていただいた作法から手順がいくつか抜けてますし…

※三津寺は真言宗御室派で、総本山は仁和寺


ちなみに教わったのはこのときです。

※よくある「代表者へ〜」な形式ではなく、少人数制で一対一の対面形式での儀式。