実際の現場と同じ(?)ように
 コクヨ 用箋挟B(クロス貼り)A4短辺とじ
を使用して、机などを使わず
『ベンチなどに座って、クリップボードを片手で持って』

という不安定な環境での筆記です。




使用した筆記具は、左から


【万年筆】

パイロット 万年筆 カクノ NCEF FKA-1SR-NCM

パイロット コンバーター(カートリッジ式万年筆用インキ吸入器)CON-40 回転式

セーラー 顔料ボトルインク ストーリア 20ml イエローグリーン



【ガラスペン】

※ペンのメーカー&モデル不明

セーラー 顔料ボトルインク ストーリア 20ml イエローグリーン



【筆ペン】

ぺんてる筆 顔料インキ〈極細〉


という順になります。


※顔料インクが緑色なのは
私が普段使いしてる顔料インクが緑だけ
というだけで、深い意味はありません。

※緑の顔料インクを持ってる理由
ボールペンは黒,赤,青の選択肢が多く、自分に合う物が選べる。
緑は選択肢が少なく、蛍光ペンなど補助的に用いる筆記具になるため。


【所感】

【万年筆】
ホームセンターなどの文房具コーナーでも取り扱いがあったりする、1,000円ほどの万年筆。

ペン先は『中字(※表記はM)』と呼ばれる標準サイズを使用。
インクは水に強い顔料インク。

利点としては
・クリップボード使用という不安定な姿でも、筆記し易い
・ペン先がステンレス製のため、力を入れ過ぎても撓む感じがない

難点としては
・インクの流れ,粘度の影響なのか、文字に濃淡が生じる

難点のところはブラックインクなどの濃い色を使えば目立たないかな、という気も。
もっと細かい文字を書くならペン先はMではなく、もっと細いFかEFが必要になるかと。



【ガラスペン】
店頭のある中で最もペン先が細いものを選んで購入したガラス製の筆記具。

利点としては
・万年筆に比べると、色味は安定感がある
・全体的に丸っこい、角のない文字で、柔らかい印象

難点としては
・ガラス製なので携帯するための保護ケースなどが嵩張る
・付けペンなので、インクボトルを傍に置いて筆記する必要があり、扱い難い

付けペンですが、上記の文字はインクの継ぎ足しなく筆記してます。

これ以上細かい文字を書くなら、ガラスペンではなく、ペン先が金属製のつけペンですね。



【筆ペン】
定番の筆ペンの顔料インクモデル(軸が灰色)
※コンビニなどで売っている黒い軸の染料インクモデルとは異なります。

利点としては
・文字の角を出し易い
・筆っぽい字が書ける

難点としては
・クリップボードを片手で持っているため、筆先と紙の距離を保つのが難しい
・極細の筆先の更に先端だけを使う必要があるため、ちょっとしたことで字が潰れる

筆先と紙の距離感が重要な筆記具なので、風のある屋外でクリップボードを使用した筆記難易度はダントツで高い。
筆先と紙の距離感を把握するために、光の当たる角度や位置も結構重要になってくるので、色々な意味で気を遣う印象。


【結論】

『ボールペンで書くと事務的な感じで味気ない』
と感じる場合は
・万年筆がおすすめ
・筆ペン,ガラスペンは止めといた方が無難
という感じ。


万年筆は住所に細かい文字が多いならペン先はFかEF、そうでないならMかなぁ。
例えば『八王子市』くらいシンプルな字画の自治体ならペン先がMでも問題なく書けると思います。
『善通寺市』とか『橿原市』とか画数の多い漢字の自治体になるとペン先はEFが欲しいところ…。


筆ペンは極細でも『太い』と感じるため、字の上手・下手というよりは
力加減,距離感が重要だと感じたので
『筆に慣れているかどうか』
という点が重要になる感じ。


ガラスペンは
・ペン先の破損の危険性
・筆記具の保護ケースやインクボトルなど荷物増加
というデメリットを呑んででも『丸っこい文字で書きたい』みたいな方に限られるかなぁ…。