お遍路の必需品といえば?
・ローソク
・線香
・納め札
など色々ありますが、だいたいのものは『サイズが固定』です。
なので、必然的に携帯・運搬に使用する箱や袋のサイズも決まってきます。
例えば、お線香は短寸と呼ばれる一般規格であれば
・14cm前後(メーカーにより±5mm程度異なる)
・無風の屋内での燃焼時間25〜30分前後
という感じです。
問題となるのはローソク。
これだけは『サイズがバラバラ』という問題が…(・ω・`)
ローソクはスーパーやコンビニなどで手に入りやすいため
日本香堂『毎日ローソク』
カメヤマ『普通ローソク(量販)』
あたりが定番かと思いますが
5分〜300分(5時間)くらい
という幅広いラインナップ…(・ω・`)
仏具屋さんとかだと、寺院用に10時間用とか、24時間用といった巨大なものもありますね。
お寺でよく見かける『祈願文入りのローソク』はアシベ工房の製品。
『祈願ローソクで霊場を巡りたいけど、祈願ローソクがないお寺もあるから…』
みたいな理由で自前で用意する場合に購入したりもしますね。
祈願ローソクはお守りみたいに事前に祈願されて灯明台前に設置されているのか、単に仕入れ値が無地のローソクより高いからなのか、そのあたりはわかりませんが
無地のローソクは1本30円〜50円くらい
祈願ローソクは1本50円〜100円くらい
に設定されていたりしますから、節約的な意味で自分で用意する方もおられますし(・ω・`)
本題に戻って〜
問題になるのは
『お遍路などの巡礼で使うローソクのサイズは、どれ?』
という…。
確認したところ
巡拝用として、霊場で販売されているものは5〜7cm
灯明台で1本30円〜50円程度を納めて〜、というものは5〜7cm
どのローソクもカタログ上の燃焼時間が25〜30分程度の様です。
5cmの物はやや太め、7cmのものは細めを使っている模様。
文字の印刷の都合からか、祈願ローソクは若干太いようで。
長さが7cm程のものでも燃焼時間は40分ほど、と意外に長時間な仕様。
僧侶に確認したら、参拝者用は
『線香の燃焼時間に近いものを』
という理由で、上記のサイズを選択しているとのこと。
やはり、僧侶的にも
「線香とローソクは、勤行を終えると同時に燃え尽きると気持ちいいよね」
みたいな感覚だそうです( ´ ▽ ` )
【線香の規格の基準】
線香の燃焼時間25〜30分=日常勤行1回分の時間設定。
お遍路などで使用される巡礼用勤行次第ではなく
『在家仏教徒が自宅の仏壇でお勤めする勤行次第』
を宗派などが定める作法(※内容,読経ペースなど)で行った場合の目安時間,凡その平均値。
巡礼者が買う際は
・携帯性とコスパ重視で極短のものを(徒歩や自転車など人力での移動者)
・仏様の目に留まる様、大きなものを(マイカー)
・みんなと同じ、またはお寺と同じ無難なものを(ツアー客)
・墓参りなど普段使いのし易い10分程度のものを(近所の檀家)
・線香と同じ長さのものを(携帯用ケース自作派)
など、様々なようです。
お遍路道を歩きながら道具やお遍路のルールなどについて考えているときに
「ローソクのサイズって携帯用のケースとの兼ね合いもあるから、巡礼用は悩むなぁ」
と思ったので、世間話のネタにしてたら、色々な方に教えていただけました(`・ω・´)
【ローソクのカスタマイズ】
お寺によって
紙巻きローソクは使用禁止
となっている場合があります。ご注意ください。
[紙巻きローソク]
屋外でガラス戸がない灯明台でも簡単には消えません。
炎が10cmを超えるような大きさになり、吹き消すことが困難です。
消火する場合は
・大量の水をかける
・ガラス瓶や大量の砂など不燃性のもので覆って酸素を遮断する
の2択になり、消火が困難なため、取り扱い注意。
【札所の灯明台での出来事】
ツアーを引率されている先達さんの中には自分が引率している方が灯明台を使える様に、お供えされているローソクを消火し、退ける方もおられる模様。
札所から何かしらの通達が出ているのか、その先達さんの個人的なやり方なのか、先達内での暗黙のマナーなのか、そのあたりはわかりませんが…。
火が消えてしまっているものだけならわかるのですが、灯っているものも消火して場所を空ける方がおられるので、う〜ん?(・ω・`)
自分が引率してきたツアー客がお供えしたものを、帰りに消火&除去していくならわかるのですが…
灯明台とはいえ、灯したままだと危ないですし。
消火に対して「無財の七施の床座施を」と言われたらまぁ、そうなのでしょうけれども。
なんか、こう、勝手に行うのは違うんでない?というモヤモヤ感が…_(:3 」∠)_