先日、黄檗宗でお受戒いたしまして(`・ω・´)


唐音のお経を勉強したい!

何はともあれ、まずは黄檗宗の経本を〜


僧侶に教わるにしても、独学で動画観ながら勉強するにしても、どちらにせよ教科書的なのがないと…ね_(:3 」∠)_



というわけで、入手してみたところ…市販されてる一般在家用は

・部分的に唐音

・般若心経などは一般的な漢音

という仕様のようです_(:3 」∠)_


法事とかで僧侶と一緒に読経するとき、どうするんだろう、これ…?(⌒-⌒; )




それはさておき。

大本山(※密教などでいう総本山に相当)である萬福寺へ行って、経本を頂いて来ました。



禅林課誦という経本で、お値段5,500円也(2022年10月時点)

黄檗宗の僧侶は4,500円で購入できるそうなので、黄檗宗の檀家さんは和尚様にお願いするとちょっと安く買えるかも?


この経本、店頭に陳列されてはおらず、案内の貼り紙的なものもないので、欲しい場合は売店の方に申し出る必要があります。

存在を知らないと売ってること自体わからないので、知る人ぞ知る系のものですね(⌒-⌒; ) 


まぁ、知ってる人しか買いに行かないと思いますが…



外箱を外すとこんな感じ。



漢字は見慣れたお経ですが、ふりがなは漢音ではなく唐音。


例としては『子』という文字。

訓読み(日本語固有の読み)は『こ』や『ね』

音読み(一般的な漢字読み=漢音)だと『シ』


これ以外に、文字単体ではなく組み合わせで読む際にだけ用いられている音読みに

『椅子』『扇子』『杏子』

などがありますが、この『ス』と読むのが唐音。


この他にも

『王子』の『ジ』

『面子』の『ツ』

『餃子』の『ザ』

なども存在しますね(´-ω-`)


漢字はお経と一緒に伝来した、という経緯があって。

最初期には体系的に伝わって日本に定着しましたが、『漢字』は民族ごとに発音が違うそうで、その時の王朝毎に読み方というか発音が異なるという…


そのため、品物や単語が伝来する時代によって、漢字の読み方が異なる、という事情の様です。



黄檗宗は日本の徳川4代将軍の時代に明国の僧が日本に伝え、開いたお寺から始まった宗派。

そのため、明国の読みをそのまま伝えている、ということで、唐音で読みます。


明国なのに、なぜ唐音と呼ぶのか…?

という点については

『貿易や国交があった最初の王朝=唐』

という慣例から、王朝が代わっても

『外国=唐』

という意味になり、定着していたため、らしいです(・ω・`)




例として

『般若波羅蜜多心経』

は、一般的に

『はんにゃはらみたしんぎょう』

と読みますが、黄檗宗だと

『ぽぜぽろみとしんきん』

となります。


読み方,唱え方が違うから、そこで何か変わるか?というと、何も変わらんのですけれども。


せっかくのご縁ですから、ぼちぼち勉強していこうと思います(`・ω・´)