納め札の記入について教えて欲しい、と頼まれたのでゴム印を出して説明したら驚かれまして…。


「霊場を周回してると、納め札のハンコ派も居るんだけどなぁ」


ということで、まとめてみました。




【ゴム印の購入費用】


「ゴム印を新しく全部揃えるなら、いくらかかるんだろう?」

と思い、納め札の記入に使ってる道具の金額を調べてみると


・住所印…3,000円〜

・願意印…1,000円前後

・数字のゴム印…1,500円前後

・元号のゴム印…200円前後

・吉のゴム印…100円前後

・スタンプ台…500円〜

・印矩…700円〜


くらいが相場で、全部をゴム印で記入しようとすると

7,000円〜

という計算になりました。


通販を利用するとこれに送料が掛かりますので、複数のお店を利用する,何度も細かく注文するなど、条件次第では10,000円を超えるかも…?



数字のゴム印は1セットの金額。

実際には巡礼する月の数字だけあれば良いので、バラ売りの数字印を買えば費用を抑えられると思います。


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納め札は1束100枚で50円〜500円くらいなので

「そんなお金を使えるか!」

という考えもあれば

「1枚30秒で書いても100枚で50分…。

 集中力の持続,誤記入での書き直し…。

 ハンコの方が良いな!」

という考えもあります。


インクジェットプリンタ(顔料インク対応)やレーザープリンタで印刷の位置合わせをする知識&根気があれば、一気に印刷してしまうという手もありますし。


白紙のコピー用紙や和紙に納め札を印刷して、155mm ×50mmの納め札サイズに切っても良いですね。


費用,労力をかける要点は人それぞれあるかと思います(´ω`)




【納め札の選択】


観音霊場,不動霊場などでは市販されてる納め札が1,2種類しかありません。


しかし、八十八ヶ所霊場に関しては、四国はもちろんのこと、写し霊場も盛んなため、巡礼用品店や仏具店がオリジナルで生産しているものもあり、色々な種類があります。


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◆購入の際のポイント◆


八十八ヶ所霊場用の納め札は

・『奉納四国八十八ヶ所霊場』の本四国専用

・『奉納八十八ヶ所霊場』の本四国,写し霊場共用

の2種類が販売されてます。


※本四国

四国にある八十八ヶ所霊場。

日本各地にある写し霊場、お砂踏み霊場などと区別する場合に使用される呼称。



どちらかというと共用版が主流ですが、専用版もあるので購入時に注意。




配置として、弘法大師様の御姿の横に

天下泰平』『家内安全』

と印刷されているものが主流ですが

先祖供養』『家内安全』

と印刷されてるものもあります。



※右側に家内安全,左側に天下泰平の納め札もあります。


最近は天下泰平が主流のため、『先祖供養』の願意を必須とお考えの場合はご注意ください。


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取扱店が多く、一番普及してると思われるのは

・右側に年月日,住所

・左側に氏名,年齢

・住所は『県,郡・市,村・町』の印刷あり

というもの。



複写式の納め札でもこの仕様が採用されていることが多く、手書き向きという雰囲気。



この配置の納め札には

・願意あり

・願意なし

の2種類があります。


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1都1道2府の方に適してると思われるのが

・右側に年月日,住所
・左側に願意,氏名,年齢
というもの。

上記のものとほぼ同じですが
『県,郡・市,村・町』の印刷がない
という住所記入欄が特徴。


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住所などの記入にゴム印を使用するのに適しているのは

・右側に年月日

・左側に住所,氏名

・願意なし

というタイプ。



他の霊場の納め札と近い仕様のため、他の霊場用に作成したゴム印を使用できる、という利点があります。


この配置の納め札には

・年齢あり

・年齢なし

の2種類があります。


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海外からのお遍路さん向けに作られているのが

・data(年月日)

・wish(願意)

・home land(住所)

・name(氏名)

・age(年齢)

という英語表記版。


この英語表記版は、外国人お遍路さん以外にも

『海外の方からお接待を受けた際にお渡しする』

という目的で使う方も居られるそうなので、国際派向きかも…?


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私が八十八ヶ所の納め札を作成する場合は、ゴム印に適したタイプを選んでます。


理由は

・手書きで大量に、綺麗に書く自信がない

・各種ゴム印を持ってる

などです。




【インク】


納め札を納める納め札箱は、屋外に置かれている寺院もあります。


そのため、納め札は

『顔料インクでの記入する』

というのが暗黙の了解というか、マナー的なところが…。



インクには

・油性顔料

・水性顔料

・油性染料

・水性染料

の4種類があります。


顔料は『水に溶けない』という性質の色素。


染料は『水に溶ける』という性質の色素。


油性と水性は、色素(固形物)を液体化するために

・油性は『溶剤に溶いた』

・水性は『水に溶いた』

という混ぜ物を示しています。



納め札箱が屋外にあると、屋根があっても雨が降り込むことがあり得るので

『インクが溶け出して、他の納め札や箱の内部を汚してしまう』

というのを防ぐためのマナー。


最近は乾けば耐水性を持つ染料インクもあるので

「染料ダメ。ゼッタイ。」

というわけではありませんが、説明書きをよく読んで選ぶ必要があります。



顔料で身近なものを挙げると

油性顔料=朱肉

水性顔料=墨

などです。


ちなみに鉛筆やシャープペンなどは液体ではないので、水性,油性の区分はありません。



※万年筆で納め札を記入する場合、屋外の納め札入れ箱対策として染料インクではなく、顔料インクの使用をお勧めします。


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私が使ってるインクはシヤチハタのスタンプ台。



よく『スタンプ台は滲むし、色褪せるからダメ』みたいな話を聴きますが、それはスタンプ台のインクに染料を使用している物が多いため。


このスタンプ台は油性顔料インクなので、速乾性,耐水性に優れており、問題なく使用出来ます。



お寺だとシヤチハタのモルト 黒肉(※真っ黒な朱肉のようなもの)を使ってたりしますが…。

見た目の高級感や印影の風合いは良いのですが、速乾性はないので納め札みたいな大量に押印するものには不向きなんですよね(´・_・`)




【印矩】


読み方は『いんく』



押印の際、位置や角度を正確に決めるための当て木的な道具。


印章用品ではあるのですが、ハンコ屋さんではなく、書道用品店での取り扱いという販路になっている道具です。



私の場合、こんな感じで位置合わせに使ってます。



工作に使う曲尺とかに近い感じですね。




印矩を使うことで、押印位置が安定するので


どの文字のどの線に合わせて、押印するか


という細かいところに人それぞれのルールが生まれて、同じゴム印でもよく見るとそれぞれ位置が違います。


手書きとはまた違う形の個性といえるかな、と。




【日付】


元々、納め札に印刷されてる『年,月,日』に合わせる為に

・数字のゴム印を用意する

・元号のゴム印を用意する

という選択肢になりますが、まずは

・元号の『令和』のゴム印

・吉日の『吉』のゴム印

の2つを手に入れよう!

ということでハンコ屋さんで作ってもらいました。


ゴム印はオーダーメイドが当たり前なので、注文し易いですね。


※ゴム印について

業務用でも事業所名,住所,役職名など1個あれば事足りる場合が殆どのため、文字印は1個150円程度〜でオーダーメイド出来るのが一般的。



ゴム印に適したタイプの納め札の『年,月,日』の文字は一文字あたり

縦5mm × 横5mmの隷書体

という感じでなので、ハンコを購入の際にはサイズに注意。

号数でいうと3号あたりになります。


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元号については

「縦書きと横書きが混在するのが嫌(※算用数字を除く)」

という理由から、ゴム印は

【和令】

で作りました。



これはお寺の扁額などと同じで

『縦書きの一文字改行』

という表記方法なので、右から読む横書きっぽいですが、縦書きの一種です。


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吉日は、予め印刷されてる『日』を活かすために『吉』だけのゴム印です。



吉のゴム印は小さいものと大きな物の2つ持っていて


大きいものはゴム印での記入に適したタイプに


小さいものは『県,郡・市,町・村』という手書き向きタイプに


という使い分けをしてます。


基本的にはゴム印記入タイプの納め札を使っているため、大きい方を使用。


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私は汎用性を考えて、明朝体の算用数字を使用します。



月を和名で表記される方も居られますが


『月』の文字を含まない月がある

※3月の弥生,12月の師走


という点に注意が必要です。

そのため、印刷されてる『月』を活かそうとすると、あまり知られていない名称を必要とします。


3月…花月,桜月,雛月など

12月…極月,限月など




『月』を含まない以外にも


文字が複数

※6月の水無月,10月の神無月


という月もあるため

・縦書きと横書きを混在させたくない

・文字数や大きさを統一したい

など、拘る場合は


6月…水月,伏月など

10月…大月,陽月など


といった異名が必要になる場合もあります。



更にいうと、月を和名にすると


『和暦』の年数は?


という問題が出てくるので…。

霊場を周回する場合、毎年ゴム印を作るのか?と問題が出てきます。


このあたりの線引きは人によって様々ですが、手間とお金と効率を考えて…(´ω`)


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日付のゴム印だと、不動産関係の事務で使用される回転式の日付印もあります。


※令和23年12月21日 と読みます。



この日付印は2,000円〜3,000円程度とやや高額ですが

『印刷に合わせて綺麗に記入する』

よりも

『効率的に記入する』

という点を重視する場合に使うことがあります。



お寺や神社などでの使用は御朱印ブーム定着以降少なくなりましたが


・土日祝や長期休暇で、お寺のお子さん(小中学生くらい)が納経所で対応してるとき


・氏子のみで管理してる神社


・セルフ御朱印になっている社寺


・専門の書き手不在で、書き置きを授与


といった御朱印帳対応可能な人がいない場合に使用されてるのを見かけることがあります。



この回転印は不動産関係の書類くらいしか使われないため、一般の事務用品店の店頭にはほぼなく

・取り寄せてもらう

・通販を利用する

の2択になります。


ちなみに製品カタログに掲載しているメーカーはサンビーとシヤチハタの2社。




【願意】


納め札の日付の下部分。



ここが縦55mm × 横15mmほどの空きスペースになっているため、ここに願意の印を押してます。


※商品名は『祈願印』などである事が多い。



ここの願意は

・満願=全ての札所を打ち終えること

・成就=達成すること

という単語の意味から、普段は

『満願成就』

を選択することが多いです。



満願成就は

『無事に巡礼を終える』

という意味以外にも

『願いが叶う』

という、心願成就,諸願成就と同じような意味もあり、巡礼において広い意味を持つ願意です。



ハンコとして若干大きめなので、綺麗に押印するには多少の慣れが必要かも…?



他の文字は隷書体なのに、これだけ明朝体なのは

オーダーメイドではなく、市販品だから

という理由。


願意は先祖供養,病気平癒,疫病終息など、その時々で変えることがあり、それに応じた印を使用するため、市販品を使用してます。



令和元年には

『皇尊彌榮』(すめらみこと いやさか)

なども見かけましたので、願意は市販品を購入するのが便利かと思います(´ω`)




【住所・氏名】


ゴム印を使用する場合は

『縦書きの住所印』

として受注生産されてるゴム印を、納め札用の内容にした物を使用しています。




納め札の住所欄は

『都道府県+市区町村』

だけにして、番地やマンション名などは省略するのが今の主流。



納め札というのは

『巡礼者が

 ・どこの

 ・誰が

 ・何を目的として

 ・いつ来たのか

 を神仏に伝えるための名刺』

なので、現住所の略式表記以外にも


・旧地名(例.愛知県→尾張国)


・最終的な永住地(菩提寺や墓地などの住所)


・所属する団体(友の会など)の所在地


・自分の本家の住所の略式表記


という感じで信仰,心の居場所など巡礼者各々の理由に基づいて、現住所とは異なる住所を記載する場合があります。

※旧地名は総氏神様,総鎮守神様といった括りの信仰に基づく表記。

※本家の住所は氏神様に由来する信仰に基づく表記。



旧地名については

『山,森,川底などを土地開発で宅地にした』

という場合は細かな旧地名がなかったりするので

・県や市レベル範囲=平安時代〜

・区町村レベルの範囲=鎌倉時代〜近代

など、時代背景がバラバラなものを組み合わせて使ったりしてる方もおられる模様。



珍しいケースですが

『自分の本籍』

を使用する場合も…。


本籍は日本国内のどこにでも設定出来るため

「東京都千代田区千代田1番」←皇居

「千葉県浦安市舞浜1-1」←ディズニーランド

なども公的に設定可能なので、特別な思い入れのある場所を本籍に設定している方などは納め札の住所として使用する場合があるようです。


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氏名は本名を使用する方が多いのですが

・ペンネームや芸名

・戒名(法名)

・屋号

なども見掛けます。




戒名・法名は授戒会などで僧侶から戒をお授け頂いた際に頂くことのある『仏教徒』としての名前。


戸籍上の名前は俗名なので、宗教的には戒名・法名が正式な名前となります。

※僧侶は戸籍の名前を戒名に改名してる場合が多く、戒名=戸籍の名前だったりすることも。


そのため、納め札はもちろん、写経でも戒名・法名がある場合は、戒名・法名での記入が推奨される場合もあります。


戒名・法名によっては雅号(書道家などが使うペンネーム的なもの)と間違われる場合もありますが…。

※私の戒名は雅号っぽいのでよく間違われます。



戒名だけでなく、道号,位号なども入れると文字数が多くなり、ゴム印の押印位置合わせがギリギリになる場合も…。

どこまで記載するか、好みが別れるかなぁ…と思ったり(´ω`)



真言宗の戒名だと、頭にアの梵字を入れる方もおられます。

ただし、ハンコ屋さん的に梵字は文字・記号扱いではなく、イラスト扱い。

そのため、割増料金になったり、非対応であることも多いので注意。



その他には

『お釈迦様の弟子』

という意味で

『釋』

の文字を苗字的な感じで使用される方もおられます。






屋号は商売上の店名や社名の方ではなく、『家』として継いでいる名前。


現代では

『地元で必須だけど、公的には記載されない名前』

みたいな位置付けです。


地方の集落や村だと

「明治時代に苗字を設定する際、うちの村はこう名乗ろう!と決めて、苗字を統一した」

みたいな理由で

『集落・村内、全世帯が同じ苗字』

というのがありえるため、明治以前から使用されていた屋号を現在でも使用している地域があります。

※そういう地域は屋号記載がないと郵便や宅配が遅配・誤配となる事があります。



〜身近な例〜


親戚は苗字が同じだから

『東京の伯父さん』

『横浜の叔母さん』

というように

地域名+続柄+敬称

で呼んだりします。


同じ地域在住の伯父さんが複数いると

『東京のタカシ伯父さん』

『東京のサトシ伯父さん』

というように

地域名+名前+続柄+敬称

で呼んだりします。


親戚の家に電話する時は

「東京のタカシですけど〜」

のように親戚内の呼ばれ方で名乗ったりします。


子供の友達の家などは

「◯◯町のタカシくん」

というように

簡略化した住所+名前+敬称

で呼んだりします。


子供の友達の親は

「タカシくんのお母さん」

というように

関係性の中心人物+続柄

で呼んだりします。


ご町内の話をするときなどは

『歯医者の隣の鈴木さん』

『公園の北側の佐藤さん』

というように

地域内の目印+苗字+敬称

で呼んだりします。


自営業,珍しい職業などだと

『数珠屋の鈴木さん』

というように

職業+苗字+敬称

で呼んだりします。


※職種や業種より店舗名のほうが地域内で知られていると、店舗名だったりする場合もあります。



これらの『地域名』『地域内の目印』『関係性の中心人物』『職業』『店舗名』などが代々受け継がれて、地域内で何代にも渡って定着したものが屋号です。


そのため

・明治以前から現在まで転居していない

・何世代も家業を継いでる

などの家にはあったりします。



傾向としては

『◯兵衛』のような昔の個人名(その家の祖先の代表的・中心的な人の名前)の屋号

『まかた』などの職業(まかた=うまかた=馬方=馬で荷物を運ぶ物流業)が訛った屋号

『辻松』などの住んでる場所(道の交差する場所にあり、松の木がある家)を指す屋号

などがあり、苗字とかミドルネームみたいな感じで使用されます。



表記する場合は

苗字 屋号 名前

という感じですが、苗字が省略される場合もあります。

※明治時代に苗字が義務化された際、屋号をそのまま、または漢字表記を変更して、苗字として登録した例も多くあります。



僧侶にも屋号的なのがあり、有名どころでは

武蔵坊 弁慶

の『武蔵坊』が屋号に相当するものになります。


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私の場合は

住所=本家の旧地名

氏名=戒名

という構成で使用してます。



理由としては


・神仏にはわかる(氏子地域名が旧地名)


・戒名を知ってるのは総本山と菩提寺と家族のみ


という感じで

・神仏には伝わる

・宗教的に意味がある

など、伝えたい対象には伝わり、一般的な住所ではないためセキュリティが高いことから使用しています。




【所属団体の印】


※先に紹介したゴム印とは別系統なのですが、納め札関係なので一応ご紹介。



所属してる講や崇敬団体の認め印。

種類的に個人印ではなく法人印のため、丸印ではなく角印です。

上記の他の印と異なり、ゴム印ではなく、普通の印鑑。



角印は一般的に

・請求書

・領収証

などに使用される事が多い印ですが、納め札の左下の角に朱で押印する場合もあります。



押印されてる場合、町内や村内の有志で結成されてる巡礼講や御詠歌講などの寺院非公認の同好会や愛好会的ところ,伝統行事の保存会などが多め。



納め札に押す前提だと

 納め札の幅は50mm

ということを踏まえて、バランス的に

 幅の半分(25mm)以下

のサイズで、押印の際に縁との余白を考えると

 24mm × 24mm 以下

の印鑑あたりが適正かな?という気もします。



感謝状や表彰状に押印されているような

  30mm × 30mm 以上

という大型の角印もありますが、大き過ぎるためなのか

 納め札の中央の『八十八ヶ所』のあたり

に押印されてる講もあったり。



印刷されてる『二人』の文字に掛からないように押印したい場合は、一般的な角印の最小サイズの

15mm × 15mm

という、角印としては小さめの印鑑が必要になります。



法人だと運用ルールを設けて、印鑑のサイズ別に

・請求書,領収書など金銭関係用

・納め札や小冊子発行など巡礼関係用

などの用途を定めてたりするので、適したサイズがない場合はルールを新設して、印鑑を1つ追加するのも一つの方法ですね。


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講は作ろうと思えば誰でも作れるうえ、どこかに届け出るようなものでもないため

メンバーが講元のみ

という総数1名の講を作ることも可能です。


講というのは『団体』であり、納め札という御仏前に納めるものに押印するのですから、総数1名であっても

・講の規約などを定める

・名簿を作る

など、団体としての体裁は必要だと私的には思いますが…(´ω`)



ちなみに私の持ってる印は

『居住地である、または当地に縁がある』

という地縁が条件で

『御仏縁を深める』

のが目的の講のもの。


活動内容は

・霊場を周回

・毎月、縁日に参拝

・結縁灌頂会や授戒会などを重受

といったことを

『継続する』

ということが目的の講なので

「諦めんなよ!もっと熱くなれよ!お前の信心はそんなもんじゃないだろ!」

みたいな相互応援っぽい感じ。




【まとめ】

市販品に記入するだけの納め札でも、企業の名刺と同様に個性があります。

筆跡は個性ですが、それ以外にも
・縦書きに拘る
・旧地名を使用する
・西暦や和暦ではなく皇紀や仏暦を使用する
など、表記方法も個性です。

企業のロゴみたいな感じで、自分の家の家紋印を押したり。

領収書や賞状などと同じように所属団体(講など)の法人印を押したり。

自身を表す『信仰の名刺』として細かくルールを決めて作ってる方もおられますから、頂いた納め札をよく見ると色々なルールが見えてくるかも?