世界の中心で、愛をさけぶ 片山恭一 2夢が現実で、この現実が夢ならいいと思う。でも、そんなことはありえない。だから目が覚めたとき、ぼくはいつも泣いている。悲しいからではない。楽しい夢から悲しい現実に戻ってくるときに、跨ぎ越さなくてはならない亀裂があり、涙を流さずに、そこを超えることができない。何度やってもだめなのだ。