戦隊怪人コラム③ ~ドーラモンスター編~ | 必殺の0.1秒

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陽屠(ハルト)と申します。
特撮に関連する話題、特撮感想を中心とし、
その他諸々、日常についてなどを発信できたらと思います。

戦隊怪人コラム第3弾。

今回は、

『恐竜戦隊ジュウレンジャー』に登場する、

『バンドーラ一味』の繰り出す怪人、

『ドーラモンスター』について語りたいと思います。

 

 

↑前回・前々回の記事になります。

 

ドーラモンスターの基本情報! 

1億7千万年(正確には+4時間3分20秒)の封印から覚めた「魔女バンドーラ」。

そのバンドーラと愉快な仲間たちが企てる人類滅亡のため、

地球に送り込まれる怪物たちの総称です。

 

バンドーラ一味の幹部(幹部っているのかあの組織?)であるレプラコーンの老人、

「プリプリカン」が粘土で人形を作り、その人形を魔法の窯「ネンドーラ」

に入れ、焼き上げることで誕生します。

(余談ですが、ネンドーラのおもちゃめっちゃ欲しかったです)

 

モチーフは主に神話の怪物や西洋妖怪(例:ミノタウロス・スフィンクスなど)ですが、

特に縛りはないようです(贋作とか忍者とかもいるしね)。

名称はドーラ+〇〇〇で統一されています。

 

物語中盤(28話~)以降は特殊な粘土である「ドキータ粘土」を使用した、

強化型のドーラモンスターが登場するようになりました。

(強化怪人だが、特に名称の法則は変わらず)

 

主な特性としては、

・素体となった怪物の能力・特性・弱点をそのまま備えていることが多い

といった特性があります。

巨大化方法は、

・バンドーラが自身の杖「ドーラセプター」を地面に突き刺すことにより発生する、

「大地に眠る悪霊たち」の力により巨大化

 

【ドーラモンスターの長所】

・製造のための粘土があれば製造可能

・人語を解し、会話可能な個体が殆ど

・素体の強力な能力・特性をそのまま受け継いでいる

 

【ドーラモンスターの短所】

・プリプリカンにむらっ気がある

(職人気質のため、自分の納得いく作品が作れないと製造が滞る)

・自身の力で巨大化が不可能

・素体の弱点がそのまま受け継がれている上、その情報がジュウレンジャー側に知られている

 

結構厄介な奴多いよね? 

個人的には、90年代の戦隊怪人の中ではドーラモンスター、

結構アベレージ上位じゃないのかなぁと思っています。

理由としては、「厄介な特性持ちが多い」ような気がするからです。

 

例を挙げると、

・なぞなぞに答えられないと強制的に木に封じ込められ、

ジュウレンジャーも4人が戦線離脱する羽目になったドーラスフィンクス

・プテラアローで頭部のリンゴを攻撃しないと倒せないドーララドューン

・信号機の光線で状態変化を起こし、安らぎの花の花粉でしか倒せないドーラトトイス

・首にある「真実の顔」以外への攻撃を受け付けず、ジュウレンジャー4名を捕食して

しまったドーラブーガラナン

などなど……(他にもたくさんいますよね)

 

結構「〇〇が弱点」ってのが多く、

その弱点を看破しないと完封されそうな勢いのモンスターがちらほらいるんですよね。

他の戦隊怪人もいますけど、ドーラモンスターは多い気がします。

 

……ただ、その弱点がジュウレンジャー側の所持している書籍に書かれているので、

結果的にはその弱点は看破される運命にあるのですよね……(´・ω・`)

そう考えると、一から弱点を見つけないといけない奴らよりは、

弱点調べればわかるドーラモンスターの方が大分マシだなと書いていて思いました。

 

前回の次元獣もそうだけど、思い込みで書いていると途中で「あれ?違うな?」

と思うことありますね。やはり検証は大切。

 

こいつラーメン食ってたんだよな……
 

で、なんでドーラモンスターが強敵って思っていたのかよく考えてみると、

多分、「ドーラフランケ」の印象が強かったんだと思います。

 

ドーラフランケは初のドキータ粘土製モンスターにして、

「ゾンビフランケ」「サタンフランケ」と2度の形態変化も行い、

ジュウレンジャーを4話に渡って苦しめました。

 

こいつそもそも、通常形態のドーラフランケでも異常に強いんですよね。

等身大戦でジュウレンジャーボッコボコ→巨大化しても大獣神と互角以上

と、正直序盤の強敵だったドラゴンレンジャーと比較してもその上を行きます。

で、新兵器のサンダースリンガーでやったか!と思いきや倒されてゾンビフランケに。

 

ゾンビフランケはそんなに戦闘描写なかったのですが、最終形態のサタンフランケになると

もうやりたい放題。大獣神とドラゴンシーザーを倒し、街で毒ガス吐いて阿鼻叫喚地獄に。

子供の頃の私は「あー、こりゃジュウレンジャーの負けだわ」と、

ジュウレンジャーの勝利を半ば諦めたくらいです。

 

まあ割と戦隊だとよくあるパターンの「新ロボ登場のイベント回」なので、

世代によっては「ザ・ズコンダ」とか「ウラ究極体」とかをあげる人もいると思います。

私の年代だと恐らく「セミマル」「サタンフランケ」が2強になる気がしますけど。

 

と、まあ4話に渡って猛威を振るったフランケシリーズでしたが、

最後は出番が少ない獣帝大獣神のエンパイアアタックで一撃粉砕されました。

(個人的に「モリモリセット」の究極大獣神より獣帝大獣神のが好きなんですよね。

スーパー合体ロボ大好き。)

 

ドドララドドララバンドーラ♬
 

後は個人的に印象に残っているドーラモンスターの紹介です。

 

・ドーラゴブリン:「靴を逆さまにすると見える」ってのが子供心に印象深かったです。

・ドーラキルケ:「バンドーラ様がお腹すきすぎて巨大化させられなくて死亡」が好き。

・ドーラナイト:コミカルな見た目のドーラモンスターの中だと正統派の格好良さ。

・ドーラガンロック:自分は強奪しようとしたアイテムで死んで、アイテムが巨大化って……

・ドーラミラージュ:見た目格好いいんですけど、人型の見た目で一切言葉を話さなかったのがめっちゃ不気味。

・ドーラタロス:ラスボスらしい風格があって格好いいです。前作のベロニカと並んでロボ系

怪人の双璧をなしますね(篠原保さんのデザイン画が本当に格好いいんですよね)

 

あとはドーラモンスターじゃないんですけど「魔法の糸車」もめっちゃ印象残ってます。

「ん?これ今回の怪人枠なの?」って驚いた人も結構いるんじゃないのかなぁ。

 

まとめ 

当時のRPGブームの影響か、ゲームにも登場する伝承の怪物をモチーフに持つ

ドーラモンスターたち。

その能力も、弱点もゲーム的なものを感じますよね(ゾーマに光の玉とかね)。

 

愉快さと残酷さを併せ持つバンドーラたちの性質を体現したような、

コミカルかつグロテスクなデザインも素晴らしいなと思います。

 

ジュウレンジャーは、戦隊シリーズの中でも特に低年齢向けの印象がありますが、

そのため当時視聴していた(私を含めた)子供たちを楽しませる仕掛けが沢山あり、

その一つがドーラモンスターの存在だったのかなぁとも思います。

 

 

次回は『ゴーマ怪人』

についてコラムを書きたいと思います。取り合えずリアタイ視聴順に行きますね。

 

以上、ここまで見てくださりありがとうございました!