湘南鎌倉版画工房 -2ページ目

湘南鎌倉版画工房

定年後、本格的に版画の制作をしています。
主に銅版画で、自宅を改装した版画工房で
マイペースで制作しています。

市川市芳澤ガーデンギャラリーで開催中の「市川ゆかりの作家たち展」に行ってきました。

千葉県在住の二人の作家、長島充(版画)と遠山悦子(テンペラ画)の展示です。

5月6日(月)まで、入場無料です。

長島氏は、日本版画協会会員で日本野鳥の会会員でもあります。

主に木版画、木口木版画、銅版画を中心に幻想絵画のタブローも展示してありました。

今まで版画協会展を見る度に、鳥をモチーフにした作品が印象に残っていましたが、

今回、初期から今日までの作品の全貌を観ることができました。

ご本人ともお話が出来て良い刺激になりました。

★第6回東京国際ミニプリント・トリエンナーレ2018 に作品を出品しています。 多摩美術大学美術館で開かれている、第6回東京国際ミニプリント・トリエンナーレ2018。11月3日(土・祝)には、シンポジウムと授賞式が行われ、多くの来場者で賑わいました。

受賞者、入選者の皆様おめでとうございます。6回目となる今回は、文化と芸術の多様性を求めてオープン・コンペティションにより行われ、今年初めてデジタルプリントのみによる作品を受け入れました。世界94か国と地域から 計1,927名からの応募があり、受賞作品19点のほか入賞作品を含む324点が展示されています。

期間 2018年10月27日(土)〜12月2日(日)まで(火曜日休館)

■会場 多摩美術大学美術館 http://www.tamabi.ac.jp/museum/ 多摩市落合1-33-1

■開館時間10:00〜18:00(入館は17:30まで)(入場料無料)

https://www2.tamabi.ac.jp/timpt/6th/selected/?l=jp

☆11月3日(土)授賞式

☆13:00より14:00までB1階多目的室においてシンポジウム「現代における版画表現の拡大とは」をテーマに、モデレーター建畠晢 多摩美大学長、パネラー:大島成己 多摩美大教授、日高理恵子多摩美大教授3人による講演が行われました。

本展覧会では、初めてデジタル技術を使った版表現の作品も受け入れ、その背景説明を皮切りに、版表現の可能性について議論されました。デジタルによる版表現に今まで一線を引いてきた、本公募展としては大きく一歩踏み出した模様。大島氏は、自身の作品制作の説明で「レイヤー」というキーワードが多用されました。お聞きしていてこちらの知識不足の為か、共通の概念が把握できずとても難しいと思いました。

また、氏の作品の画像を示して説明を受ければ、より理解が深まったと思いますが、

会場に大型のスクリーンを用意しながらもそれが無く残念でした。帰宅して、氏の作品を検索し改めて画像を拝見し多少理解出来ました。対して日高氏は、作品制作の日本画から銅版画のドライポイントに移行した時の体験と感想を語り、圧をかけた時の紙の変容する密度への驚きや 刷られた後の白地の空間への認識に同じ銅版を扱う者として大いに共感を覚えました。ここでは、語りつくせませんが一時間という短い時間では、結論めいた事にもたどり着けなかったが 心残りでした。

 

先日の日本版画協会のパネルディスカッション「版画の未来とこれからの日本版画協会」でも中村花絵氏が同じ様な問題提起をしていたが、そこで議論するにはやはり時間不足だった事を思い出しました。70年代か80年代の「写真と版画」とか、現代の「デジタルと版画」の関係性が議論されるのは大変興味深いと思います。

 

10月13日(土)日本版画協会展のシンポジウムに行って来ました。

テーマは、「版画芸術の未来を信じて-日本創作版画教会から100年」

13時からのスタートです。

最初の開会のご挨拶が磯見輝夫理事によって行われ、その後三木哲夫(外部理事・兵庫県立陶芸美術館館長) 様が

「日本創作版画協会」の結成とその活動についてお話をされました。

2000年までの日本版画界の歴史を6期に分け分かりやすく解説をされました。


パネルディスカッションは、13:50から
「版画の未来とこれからの日本版画協会」というテーマで、進行: 遠藤竜太(会員・リトグラフ)・

パネリスト: 古谷博子(会員・木版画)、結城泰介(会員、銅版画)、中村花絵(準会員、シルクスクリーン) 

によって行われました。特に印象的だったのは、中村花絵氏の今回の作品についての版画作品の

社会的役割やメッセージ性に付いてお話をされた部分でした。

氏の出身地である地元新聞の「北海道新聞」の一面を全て手書きによる複写で再現した作品は、

版画協会展の中にあっては極めて珍しく、現代美術としてのコンセプチュアルな意識が高いものと言えるでしょう。

会場で、是非手書きによる細部の描写をご覧ください。

もっと見る

研究会は、15時より会場を巡回しながら行われました。

写真は、左から解説する私と、進行役の田島氏、武藤氏、会長の磯見氏、八木氏です。

貴重なアドバイスを有難うございました。

 

 

 

 

 

今日 入選通知が日本版画協会から送られて来ました。

昨年は、残念な結果でしたので、ホットしています。

入選作品です。タイトル「森の肖像」