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無駄使い調達マンの買物記録

洋画好きです。 
建設機械メーカーで調達をやってるのでその愚痴なんかも

久々にウォッチメンを観た!

 

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いやはや感想を書くのが難しい映画ですね。

いわゆるスーパーヒーロー物なんですが、その枠に囚われない、というより全く入っていない。

 

アベンジャーズ観るような気持で手を出すと非常にがっかりするんですが、シリアスな物語に覚悟して観ると非常に面白いです。

 

そもそも原作の「ウォッチメン」はいわゆるアメコミの2大名作のうちの1つです。出版は1985年くらい、かな。

 

うん、ではそもそもなんでその名作がスカッとする単純な「ヒーロー」映画じゃないのかという話から。

 

1985年! その頃アメコミは非常に人気がありませんでした!

過去からの子供向けの内容が延々と続くばかり。大人が観て楽しめるもんじゃない。かといって新しい世代の子供達に人気があったかと言えばそんな事もなかったみたい。

 

いわゆる、悪いやつをヒーローが殴りにいくという単純なプロットじゃもたなくなってたんですね。そんなちゃちな話はやれなくなったんですね。

 

その結果、ヒーローの存在意義だとか、彼らの言う正義の定義だとかその辺りの深堀を盛り込んだ、子供向けだなんて言わせない大人も楽しめる作品が生み出されました。

 

それが2大名作。「ウォッチメン」と「ダークナイトリターンズ」。ここが転換点となり、アメコミは息を吹き返した。映画もティムバートンによるバットマンシリーズがヒットし、今のアメコミ映画ブームまで続くことになります。

 

この変遷、アメリカの歴史の流れと重ね合わせると非常に興味深いです。

 

歴史において、アメリカは所謂ヒーローの役割を演じ続けてきました。ナチスを殴り倒しに行き、日本を蹴っ飛ばし世界に平和をもたらした。

その後も世界の警察なんて言われ、ヒーロー活動を続けていたのはいいものの、長引くソ連との冷戦。ベトナム戦争は泥沼したあげく撤退。さらにウォーターゲート事件で政府に対する信用は失墜。

 

ヒーローの存在意義? 正義の定義? そのままアメリカに対する疑問なわけですね。特にアメリカ国民にとって。

 

そんな時代に書かれたのが名作「ウォッチメン」。どんな作品か。やはり説明が難しい(笑)

まず大前提として、「スーパーヒーローが本当にアメリカにいたらどんな風になるのか?」というのがあります。

 

そのあたり、映画のOPとして、ボブディランの「時代は変わる」という曲に乗せて皮肉たっぷりに描かれてます。これがまたすごくいい!

https://m.youtube.com/watch?v=h24D87SqaLQ

 

広島に原爆を落とした飛行機のノーズアートが女性ヒーローだったり、JFKとヒーローが握手してたり、レズビアンのヒーローが殺されたりとなかなか強烈ですよね。

 

物語として大事なのは、最後にニクソンが再選を果たしている事。ここは実際の歴史と大きく異なりますが、これはDr.マンハッタン(青い全裸の人)という人智を超えた能力を持つヒーローがベトナム戦争に参加し、アメリカがベトナム戦争に勝利したことによります。

 

その結果、史実よりも米ソの緊張感は高まっており世界は核戦争直前の様相。その時、ヒーロー達はどのような行動に出るのか・・・

これがウォッチメンのメインストーリー。

 

またそのヒーロー達が個性的なやつらなんですね! どこかで見たようなそうでもないような姿をしているんですが。

 

例えば「コメディアン」というヒーロー。こいつほんとどうしようもないやつ。政府と癒着してるわ、レ〇プはするわ、とんでもない事をしてまわるんですが、こいつは、アメリカ軍と一緒に第二次大戦で戦って、ベトナム戦争にも参加して、ウォーターゲート事件にも参加したやつなんですね。でもなぜかヒーローという事になってる(笑)

 

こいつは何なのかというと、こいつはアメリカ軍とアメリカ政府の悪い面を体現してるヒーローなんです。アメリカの傲慢さと言った方がいいのか。

しょうがないだろ? これが正義なんだ、こういう社会なんだ、これがアメリカンドリームなんだ、という具合。

こんな風に、出てくるヒーロー達は皆、アメリカの一側面を体現してます。

頭の良いエリート階層。そこそこお金を持っているが強い意志は持たない日和見主義者。何も持た無いが信念だけは貫くもの…

 

そんな、そんなヒーロー達の織り成す社会派のストーリー・・・ と言えばいいのか。もはや収集がつかなくなってきた。

 

とにかく面白い映画でございます。

 

 

そもそもこの「ウォッチメン」個人的に非常に苦い思い出がありまして。原作コミックに出会ったのは約10年前。アメリカにホームステイしてる時でした。ホストファザーが「難しいけど面白いよ」と貸してくれて。辞書を片手に取り組んだんですがほんっと難しくて。台詞も多いわページ数もすごいわで。なんとか読み切ったけどもきちんと理解できてなくて。

 

ホストファザーはいろいろと議論をしたいと考えてくれてたみたいだったんだけど、とんちんかんな事しか言えなくて・・・

 

映画を観て、あぁ原作に忠実に作られてるなぁと思うし、映画としても非常に面白いと思うんですけど、私としてはまだ抜けたピースがはまりきって無い感じ。なので、語ろうにもちぐはぐになってしまいますね。

 

というわけで、今回原作コミックを買って読んでみることに。高額なので今まで手を出さずに来ましたが、ついにAmazonで注文!!

(もちろん邦訳版を!!!!!!)

 

読んだらまたなんか書きます。