今年は昇仙峡に4回行きました。
どうしても一度に採ることのできる量が限られているため仕方がないのですが、4回目は初めての夏の昇仙峡でした。
おそらく辛いのは想像していたため、これまではなるべく行かないようにしていたのですが、いざ行ってみると想像を超えるハードな採取となりました。
慣れてるつもりでも背の高い草があるのとないのでは違っていて入口すらわからないくらい道を阻みました。
そして何より暑さです。
これは参りましたね。
できるだけ太陽が出る前にと薄暗いうちに山に入りましたが、日が昇ると一瞬で猛暑になりました。
まずはじめに彼女が意識もうろうとなり、僕は比較的暑さには慣れていても山を登るにつれて体温があがり辛くなりはじめました。
それぞれ水筒をもって行きましたが、1時間ほどで彼女のはなくなって仕方がないので僕のを与えて採取場所に到着した頃には氷しかなくて舐めながらしのぎました。
そして何より厄介なのはアブの襲来でした。
なぜか足ばっかり狙われて払っても払ってもすぐに噛みつかれて足は噛まれた跡で腫れまくりです。
いざ採取しても予定の数は採れずいつもの8割ほどになりました。
それでも何回くじけそうになったことか。
そんな時に考えたのは必要としている方にできるだけ良いものを提供したいと言う想いでした。
僕のところを利用されているかたは、本当に困っているかたが多く、そういう方に僕の採取した薬石を使用していただき良くなっていただけたら……それでもし良くなったらその薬石は何十年もしかしたら何百年と使われ続けるのではないだろうか?それって凄いことだよなぁと考えると途端にやる気がでてきました。
そんな話を山中で彼女に話したらそうやなぁがんばらなあかんなって。
それならもう少し背負ってくれたらなぁと思いながら山を降りました。