定期的に湯治に行っている北投温泉にある滝の湯です。
北投温泉と言うと北投石で有名なラジウム温泉がある温泉地です。
といっても北投温泉には白湯と青湯があります。
ラジウム温泉は青湯になり意外と知られていないのですが温泉施設のあるほとんどのホテルは白湯になります。
青湯の代表的場所が滝の湯になります。
日本統治時代には当時皇太子、昭和天皇も入られています。
台湾ではめずらしい日式という日本と同じように裸で入るタイプです。
水着で混浴というタイプが台湾では主流なんですね。
この温泉にはじめて入ったのが2011年の秋。
旅の最中にギックリ腰をしてしまい苦しんでいたら宿泊していた方から騙されたと思って行ってごらんなさいと言われ騙されるのはイヤだなぁと思いながら滝の湯に到着しました。
現在は改装工事が完了してそこそこ綺麗になったのですが当時はほんとにキレイとは言い難く潔癖症の僕は入った瞬間に顔が歪みました。ロッカーもなくシャワーは蛇口にホースがついていてお湯も出ません。着換えたところの目の前は湯船で棚に服を脱いでそのまま入る感じでした。
足を入れると一瞬でくる熱さとピリピリ感。とても入れてられずすぐに足を出しました。
それでも我慢して入りましたが5分が限界。
しかも汚すぎてもうアカン状態ですぐに出ました。
こんな汚いとこはいややって。
ところが外に出るとほんの5分前まで物凄い痛みのあった腰がまったく痛みがない。
結局その後痛みが出ることはありませんでした。
それから5年後の2016年に癌になりました。
医者からは手術は成功しましたが転移の可能性があると転移の可能性があるのに成功ってとツッコミたくなりましたが、その時に頭に北投温泉の滝の湯が浮かびました。
まだろくに体力もない状態で台湾にわたりました。
あれから3年。
年に2回から3回ほど通っています。
効いているかはわかりません。
ただ2年以内に転移の可能性が高いと言われていたのが2年を過ぎたいまでも転移がないのはもしかすると滝の湯のおかげなのかもしれません。
昔は90台湾ドルでしたが改装工事後150台湾ドルに値上げをしましたが少しだけ綺麗になったので潔癖症の僕でも入りやすくなりました。
ただ温泉は強烈です。
温泉のPHは1.02と塩酸並み。
温度は熱湯とぬる湯にわかれていますがぬる湯でも44度。熱湯は47度を超えることもあります。
でも僕にとっては世界で一番の温泉なんです。