その声を聞いてウンスは思わずギョッとする。

それはチェヨンではない…

聞いた事のない低い濁声の別の男の声だったからだ。


『これは…なかなか…。極上の生贄だ』


何かに憑りつかれたように青白く光るチェヨンの双眼が、

ウンスを真っ向から鋭く捕らえる。


そして…チェヨンとは違う別のチェヨンが右手をかざし、

何かを唱えたかと思うと

突然、足元のあの呪文がまばゆい光りを放ちはじめ

古めかしい箱形の錠がかけられた重々しい観音扉が、

円陣の下から浮かび上がってきた。


そして…別のチェヨンが静かにそれに近づくと、

古めかしい錠は、ガチャリと音を立てて外れ、

床の扉が一気に左右に大きく開いた。

そこには、祠の外見以上に重々しく厳めかしい造りの階段が、

下へとさらに続いていた。

吹き上げる冷たい風が、ウンスの乾ききっていない髪の毛を揺らす。


『さあ…。ユ・ウンス。

俺の美しい花嫁よ。

はじめようではないか。ついてまいれ』


ウンスは唯々諾々と何かに引きずられるように、前にと身体を押し出されてしまった。



短くてすみませぬ。

次…お願いします。





7月14日追記

七夕リブログリレー…参加させて頂き…ありがとうございました。

ちゃんとしたお礼の記事をあげるのが筋なのかもしれませんが

追記という形でのご挨拶で失礼させて頂きます。

今回の参加はいろいろな事を考えるきっかけを頂きました。

参加された皆様、読んで下さった皆様、りえさん

ありがとうございました。

                                    ぽんた