(4)自分を信じること

 

自分自身や自分の考え方を信じるという姿勢は、瞑想にとって、とても大切なことです。

ことごとく自分以外のものに指針を求めたりするより、自分の直感や判断を信じる方がはるかにましです。

何かに対して正しくないと感じたときは、その自分の感じを尊重してください。

専門家やほかの人たちの意見とは違うからといって、自分の方がまちがっていると決めつけることはありません。

瞑想では、あらゆる点で自分の基本的な判断を信じる姿勢が大切になってきます。

ヨーガを行う場合は特にそれが必要です。

ヨーガのある種のストレッチをしていると、体が「ここでやめたほうがいい」とか、「もう一度戻したほうがいい」などと教えてくれます。この感じを尊重するのです。

もしこれを無視すると、体に無理がかかって、体を壊すことになってしまいます。

 

瞑想に取り組む人の中には、先生の考え方を頭から信じ込み、自分の直感や感じを無視する人がいます。

彼らは、先生を自分よりずっと経験を積んだ人間だと信じ込み、自分の直感や感じを無視する人がいます。彼らは、先生を自分よりずっと経験を積んだ人間だと信じ、先生を最高のモデルとして尊敬しているため、先生のやり方をまねて、逆らわずに言われたとおりにやろうとします。

こういう態度は実は、瞑想の心構えとはまったく相反しているものなのです。

瞑想を行ううえでは、あなたが他の誰でもない、あなた自身であること、そして、それがどういう意味をもっているかを理解する、ということが必要なのです。

まねをしている限り、誰を師としてもまちがった方向に進んでしまうことになります。

 

 あなたは誰かのようになることはできません。

人は より自分らしくなる ことしかできないのです。

そして、瞑想というのは、より自分に近づくために行うものなのです。

先生や本は、自分の道案内や道しるべの役目しかはたせません。

自分以外のものから学びとろうとする姿勢は大事ですが、最終的に、あなたの人生の瞬間瞬間を生きるのは、あなた自身なのです。

注意集中力を養うトレーニングを通して、自分自身であることに責任を持ち、自分の中の声に耳を傾け、自分という存在を信じる、ということを学んでいかなければなりません。

そして、自分が信じられるようになればなるほど、他の人への信頼感も生まれ、他の人の良さも見えてくるようになるのです。

 

 

 

 

「マインドフルネスストレス低減法」

J.カバットジン

春木豊訳

60頁、(4)自分を信じること より

(ヨーガとは、ヨガのこと)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実りのいえ

たむらめぐみ