LiTtlE BeaR -8ページ目

3月31日 0:12

そっとカーテンを開けて空を見上げる。
田舎なだけあって星が綺麗だ。
どの星もキラキラと輝いている。

一緒に見たかったな…

叶わない夢を描いてしまう。
私の隣は空いたまま。
隣に居るはずの貴方は、今何処に居るんだろう。

こんなに求めているのに…

ある日のできごと 20:37

今日は同窓会。
といっても、クラス全員が集まっている訳ではなく、仲の良かったグループでの同窓会だ。
女子も男子も10人ずつ程集まっている。
高校を卒業して2年。
短大に進んだ人はもう卒業だ。
皆が盛り上がっている中、高杉が大きな声で言った。

「皆ごめん;私終電の時間だから帰るね!今日はありがとう!また今度ねー!」

そう言うと高杉は店を出た。
外は暗い。
いくら駅が近くてもこの暗い中、高杉を1人で帰らせるのは危ない。
それにまだ聞きたいことを聞けていない。
そう思った俺は盛り上がっている皆に気付かれないように高杉を追いかけた。
店の外に出ると高杉はちょうど帰ろうとしているところだった。

『高杉!』

高杉が後ろを振り返る。

『送るよ』

「え…///い、いいよっ。まだ皆居るんだし、楽しみなよっ」

『いいから。こんな暗い中、女の子一人なんて危ないだろ。駅までなんてすぐだし。ほら、行くぞ』

自分で言ったことがなんだか恥ずかしく思え、先に歩き出した。

「う、うん」

そう言って高杉は少し後ろを着いてくる。
お互い喋らずに無言で歩く。
背中で高杉の気配を感じ、少し緊張した。
その緊張に耐えられず声をかける。

『あのさ、なんで後ろ歩いてんの(笑)』

「えっいや、特に意味は…///」

さっきは気付かなかったが、高杉の顔が赤くなっているようだ。

『なんか顔赤いぞ?もしかして酔った?大丈夫か?』

そう言って高杉の顔を覗き込む。

「だ、大丈夫だから///」

そう言って下を向く高杉。

『本当か?ま、無理すんなよ』

そう言いながら、ぽんっと頭を叩く。
何故か高杉には昔からこうやってしまう癖がある。

「あ、ありがとう///」

『ん、行くか。今度は隣り歩けよ(笑)』

「う、うん///」

俺が言った通り、高杉は隣りを歩く。
また二人とも無言になった。
駅まであと5分程になった。
俺は今日聞こうと思っていたことを口にした。

『お前さ…今、彼氏とか居んの?』

「えっ!?彼氏!?な、なんで!?」

いきなり過ぎる質問だったからか面白い程にきょどる高杉に笑ってしまう。

『何そんなきょどってんだよ(笑)』

「だ、だっていきなりそんなこと言ってくるからっ///」

『わりぃわりぃ(笑)で、居んの?居ないの?』

「居ないですよーだ」

今度は少しいじけた感じになり、また笑ってしまう。

「何よー!彼氏居ないからってそんな笑わなくていいぢゃん!」

『ちげーよ(笑)誰が彼氏居ないぐらいで笑うかよ(笑)ただお前が面白いだけだ(笑)』

「面白い!?何処がよ!?」

『表情?(笑)』

「なっ、失礼な!」

『だってお前、さっきから表情コロコロ変わるんだもん(笑)』

「…////いいぢゃない!表情豊かなのよっ!///」

『はいはい(笑)』

と流しながらまだ笑いが止まらなかった。
俺が笑っていると高杉も笑った。
帰り始めてから高杉の笑顔を見ていなかったので少しホッとした。

『…やっと笑った』

と思わず声に出して言ってしまったが、小さな声だったので聞こえてないと思っていたら高杉に

「え?今何か言った?」

と言われた。
少し焦り、恥ずかしさで顔が赤くなるのが分かった。

『いや、何も?///』

「…?本当に?」

必死に冷静になる。

『あぁ。本当だ』

そんな会話をしていると、いつの間にか駅に着いてしまった。
もう着いてしまった。
聞きたいことも言いたいことも、まだまだたくさんあったのに、と落ち込んだ。

「…着いちゃった」

『うん』

「今日は楽しかったねっ!」

『うん』

「皆元気そうだったし、会えて良かったよ!」

『うん』

高杉がたくさん話し掛けてくれているのに、どうしようかと考えるばかりで『うん』しか言えない。

「また皆で集まれるかなっ!?」

『うん』

「また2年後って言ってたよねっ!」

『うん』

「楽しみだねー、2年後っ!」

『うん』

何かを言わなければと思えば思うほど『うん』しか言えなくなる。

「えと…送ってくれてありがとねっ///」

『うん』

「…ぢゃあ、私行くねっ!」

高杉が行ってしまう。

『…うん』

「またね」

そう言うと高杉はホームに向かって歩き出した。

『高杉っ!』

咄嗟に呼んでしまった。
高杉が振り返る。

『俺も行く』

特に考えていたわけではないのに、何故かこの言葉が口から出た。

「へ?」

高杉がキョトンとした顔で俺を見る。

『…俺もホームまで行くっつってんの!///』

「え、あ、うん。って…えぇ!?なんで!?」

『なんでも!///ほら、行くぞ』

恥ずかしくなって歩き出した。
気付かない内に少し早歩きになっていた。
高杉が着いて来ているか、時々後ろを振り返り確認する。
あと一段で階段を昇り終えるというところで、

「きゃっ!」

という声が聞こえた。
後ろを振り返ると高杉がつまずいてこけそうになっていた。
咄嗟に高杉の身体を支える。

『危ねーな、お前は!(苦笑)』

高杉は驚いたからか、こっちを見てやっと状況を理解したようだ。

「わゎっ!紘輝!ごめんっ!//////」

謝りながらも固まったままの高杉。

『大丈夫か!?』

「…//////」

返事が無い。

『おい、聞いてんのかよ(笑)』

「…ぅ、うん/////大丈夫////」

『本当かよ(笑)ってかお前は相変わらず危なっかしいなぁ(笑)』

「そっ、そんなことないもん!////」

『そんなことあるんだよ、ばーか(笑)』

「何よー!馬鹿って言う方が馬鹿なんだから!///」

『はいはい(笑)で、何時まで支えとけば良いんでしょうか?お嬢様?(笑)』

支えたままでも良かったのだが、一応声をかける。

「え、あっ!ごめん!////////」

慌てて離れる高杉。
やっぱり面白い。
笑いが止まらなくなる。

「ご、ごめんね///重かったよね;///」

『いや、お前ぐらい大丈夫だ。むしろ軽すぎ。ちゃんと飯食ってんのか?』

「た、食べてるよ!///ってか紘輝こそ細すぎだから!ちゃんと食べてるの!?」

『あぁ、最近忙しくてあんまりちゃんとした飯食べてなかったからな。今日は久々にちゃんとした飯食ったかなー』

「そうなの!?駄目だよ!ちゃんと食べなきゃ!」

『いや、だから忙しくて食「それでも駄目!ちゃんと食べるの!分かった?」

高杉は俺の話を聞いてなかったのだろうか。
そう思うと少しムッとしてしまった。
そんなこと言うぐらいなら…

‐ガタンゴトン、ガタンゴトン‐
『…じゃあ作りに来いよ』

「え?」

ちょうど電車の音と重なり、聞き取れなかったようだ。

「ごめん、電車の音で聞こえなかった;なんて言ったの?」

『はー…』

思わず大きく溜め息をつく。

『何でもねーよ(苦笑)気にすんなっ』

そう言って、また頭をぽんっと叩く。
結構頑張って言ったのに、俺ってタイミング悪いな。

「…うん///」

‐間もなく2番線に電車が参ります‐

「あ、もう電車来ちゃう…」

『…あぁ』

また無言になる2人。

‐キー‐

電車が来た。
ドアが開き、次々と乗客が降りてきた。

「い、いっぱい降りてくるねっ」

『あぁ、そうだな…』

また無言になる。
乗客が全員降り終えた。
高杉が誰もいない電車に乗り込む。
ドアの前に立ち、俺の方を向いた。

「紘輝…送ってくれてありがとう」

高杉の表情が切なく歪む。
一生懸命笑顔を作ろうと頑張っているのが分かる。
この表情は昔から変わらない。
寂しい時の表情だ。

『あぁ…ってかなんでそんな顔してんだよ』

「へ?」

『なんでそんな寂しそうな顔してんだよ…』

抱きしめたい衝動を押さえ込む。

「そ、そんなことな『そんなことあるだろっ!』

そう言うと同時に、抑え切れずに高杉を抱きしめてしまった。

「…紘…輝?」

高杉が離れようともがく。

「ちょっと紘輝っ///紘輝ってばっ////」

そう言いながら俺を叩いてくるが、高杉の力は弱く、その弱さがまた愛しく思える。

「////紘『うるさい、黙って』

まだもがく高杉の耳元で言うと、大人しくなった。
全てが愛しくて、ぎゅっと強く抱きしめた。
高杉を抱きしめたままでいると、電車が出る時間になってしまった。
はっと我に帰り、高杉から離れる。

『わ、わりっ!/////』

「う、うん//////」

離れるのを待っていたかのように、電車のドアが閉まる。

「『あっ…」』

2人の声が重なる。

‐ピー‐

車掌さんが笛を吹いた。
電車が動き出す。
お互い動かずに見つめ合ったままで電車は動き出した。









続く…かも?(笑)

3月18日 23:57

好きです。

伝えたいけど伝えられない言葉。

普通なら、愛の言葉であり、想いを伝える言葉。

でも私はこの想いを伝えられない。

伝えてはいけない。

だってこの言葉は、貴方を苦しめる言葉でしかないから。

私がこの言葉を言うと貴方は悲しそうに微笑む。

私は貴方のそんな顔が見たいんじゃないの。

貴方の笑顔が見たいだけなの。

だからこの想いは貴方には秘密。

いつまでも私の心の中にしまっておくわ。