大好きな彼氏と合わない話11〜馴れ初め編〜


翌日。

書類の提出締切が迫っていた私はいつもより早目に

会社に着いていました。


慣れないパソコンの画面に向き合い

ひたすらポチポチしていた私。

すると入り口の扉が開き

入ってきたのは彼でした。


「おはようございます。

リリィさんはえーなー」


「おはようございます。

Aさんこそ早いですね」


「ちょっと急ぎで頼みたいことあってねー。

でもリリィさんしかいないかったわ。

さすがに早すぎたね」


彼はそうボヤいて頭を抱えました。


「私じゃ…出来ないですか?

私でも出来るなら頼まれます!」


自らの書類の締切が迫っていることも忘れて

彼の困った顔を見ていたら

思わず口に出していたのです…笑


「あー…

じゃあ悪いけど頼もうかな。

ちょっとこことここの

直近のデータ調べて欲しいんすよ」


そう言って彼は手元に持っていたメモを

私に渡しました。

メモには他の部署名と

調べて欲しい数値データの種類が書かれていました。


「分かりました。

調べ次第控えて渡しに行きますね」


「ありがとう。助かります。

じゃあ後ほど」


彼は「ありがと」と右手を上げると

出ていきました。

私は打ち途中の書類データを保存し

数値データが載っているファイルを開き

指定された部署の数値を拾って

メモをしていきました。


全てのデータを書き終わる頃

他のメンバー達が出勤してきました。


「おはようございまーす。

あれ?リリィじゃない。

こんなに早くからどうしたの?」


出勤してきたSは

私の背後からパソコンを覗き込んで

首をかしげました。


「おはよ。

ちょっと頼まれ事されてね」


そう答えると

私の手元にあった彼の書いたメモに気づいたS。


「その字…

ははーん。なるほどねー」


何かを察したSはニヤニヤ。


「なによ…」


「べっつにー。

距離が縮まって何よりね」


Sは自分の事のように嬉しそうな笑みを浮かべて

私の肩を叩くと「お手洗い〜」と小声で言い

出ていきました。


「いちいち言わんでええわ…」


私は書き終わったメモを半分に折って

席を立ちました。


彼の部署に向かうと

入り口で誰かと取り込み中の彼。

急ぎと言っていたけれど話しかけて大丈夫な

雰囲気では無く入り口で待っていました。


5分程待っていると入り口の扉が開き

彼が出てきました。


「うわっ。びっくりした。

リリィさんなにしてるの!?」


開けてすぐのところに私が立っていた為

驚く彼。


「いや…あの、これ」


数値を書き出したメモを差し出す私。


「あぁ!え、早いね!?

めっちゃ助かります!ありがと!

ごめんね。頼んでおいて申し訳ないんだけど

今トラブって急いでて」


彼は早口でお礼を言うと私に背を向けて

早歩きで歩き出しました。


「どういたしまして」


おそらく聞こえてないであろう声で呟いた私は

自分の部署に戻ろうと背中を剥けました。

その時。


「リリィさん!」


大声で呼ばれ驚いて振り返ると

彼が曲がり角を曲がる直前でこちらに振り返って

手を振っていました。


「???」


小さく手を振り返すと彼は遠目でもわかるくらい

楽しそうに笑い


「今日終わったら待っててー!じゃ!」


と言い曲がり角を曲がり見えなくなりました。


しばらく状況が理解出来ずにその場に

立ち尽くしていた私。

ようやく脳みそが状況を理解した時

私は顔が熱くなるのが分かりました。


そんな私を冷静にさせるかのように

ポケットの中のケータイが通知で振動しました。


通知を開いた私は思わずため息。


『今日上がり早いから飯でも行こうよ』


彼氏からのLINE。


「……急に言うなっての」


私はボソッと呟いてLINEを返すと

ケータイをポケットに突っ込んで歩き出しました。

返した内容は。


『ごめん。今日は残業』




投稿したつもりで下書きに入っていて

なんだかんだ久しぶりの投稿です😅

そして初めて『彼』ではなく『彼氏』が

出てきました。笑

エピソードが長すぎるので

(メインは合わない彼との話なので)

当時の彼氏とのエピソードは

だいぶはぶいている為

ここでまさかの初登場です😂

彼氏に嘘をついて好きな人との約束を

優先させた私。

賛否両論あるかと思いますがこの時は既に

彼氏とは上手くいっておらず

彼氏もそれを察していたから普段はご飯急に

誘ったりしないのにこういうのも増えていました。

私の中ではもうとっくに

彼氏への好きは冷めていたんでしょうね。

さて私の言動が無理な方は回れ右で

大丈夫な方のみ読んでいただけたらと

思います🙇‍♀️

続きます🙇‍♀️


⚜リリィ⚜