昭和43年4月25日(木)、「多磨農協」に届けられていた「脅迫状」に同封された「地図」で、犯人は現金搭載車を「中央自動車道(犯人は「コウソクドウロ」と記載)」のガード沿いに、甲州街道まで出るよう指示しています。
むらきけい著「図説三億円事件」(文芸社)より

これを前回私は、高速下「調布1」のトンネルを南から北にくぐった後、すぐ右折し地図の通り高速沿いに甲州街道まで進むのだと思っていました。
ただ、現場確認を行っていなかったので、先月(2023年5月)現場周辺を歩いて来ました。
すると、現実の道路はこの地図の通りでは無く、さらに正しく車を走らせたいのであれば、目印とすべき京王線「飛田給」「西調布」両駅が抜けている事が分かりました。


Googleマップより>

仮に「調布1」のトンネルを抜けて、「甲州街道」まで行かせることが目的で有れば、途中で大きな土地の段差があるため、私の「Googleマップ」への書込みの通り、車は何度か右左折しなければなりません。
これらから、総じて犯人は「府中以東」、つまり「調布市付近」の地理にはなじみが少なく、大雑把な確認で脅迫状を作成したのではないかと思えます。



①「押立神社」方面から来た車に、高速道路北側へ回るよう
指示した地点と思われる調布市飛田給3丁目「調布1」トンネル付近


②甲州街道に車で向かうためには、右折しなければならないはずの、
調布市飛田給3丁目20-37付近


③さらにこの地点で右折しないと、高速沿いの道にたどり着けない
調布市飛田給2丁目29-8付近角


④高速道路沿いの道へ突き当たる調布市飛田給2丁目48-17付近

⑤高速道路沿い京王線「西調布」駅西側踏切


⑥脅迫状が指定している「甲州街道」との交差地点
調布市上石原1丁目32-34付近


⑦「調布1」を越えてすぐ右折(前傾①画像)すると、
この階段に(前述④付近)突き当たって、前進できなくなります